トータルコントロールを極めて「強いRR」が帰って来た!
ホンダの新型CBR1000RRがインターモトでついにベールを脱いだ! 初代から受け継がれる「トータルコントロール」というキーワードのもとあらゆるパートを見直し、最先端技術を惜しみなく投入して誕生した新型は、今回SP、そしてSP2という形でのデビューとなった。果たして、その内容は期待に応えるものなのか? 早速気になる中身を見ていこう。
![画像: LEDヘッドライトをV字の逆スラント風にマウントして、個性的なマスクを演出しながら、ラムエアインテークとエアマネージメントのための風の通り道をきちんと確保。アッパーカウルは小さいが防風効果は高そう。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/9dc778b3ccfcd4bc3a90386982a5b0fb99b44ca9_xlarge.jpg)
LEDヘッドライトをV字の逆スラント風にマウントして、個性的なマスクを演出しながら、ラムエアインテークとエアマネージメントのための風の通り道をきちんと確保。アッパーカウルは小さいが防風効果は高そう。
![画像: サイドを見れば一目瞭然だが、同じ形状のフレームを採用していた先代モデルと比べても、明らかにカウルの面積は減少している。開発陣が一切の妥協なく、軽量化とコンパクト化を突き詰めた結果である。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/7a1d5e40f723eea87f7cbcbb464dc2148de32717_xlarge.jpg)
サイドを見れば一目瞭然だが、同じ形状のフレームを採用していた先代モデルと比べても、明らかにカウルの面積は減少している。開発陣が一切の妥協なく、軽量化とコンパクト化を突き詰めた結果である。
![画像: 見てすぐわかるのはアッパーカウルがコンパクトに絞り込まれたこと。前面投影面積を減らすことで空力面でも有利になるため、新型RRはボディ形状の最適化も果たしている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/a3457d0576a6dbc38e37a5c5f180159684b51c72_xlarge.jpg)
見てすぐわかるのはアッパーカウルがコンパクトに絞り込まれたこと。前面投影面積を減らすことで空力面でも有利になるため、新型RRはボディ形状の最適化も果たしている。
![画像: 抑揚が効いたボディラインであるが、基本的には非常にスリム。サイレンサーも極力車体内側に追い込まれており、コーナリングの妨げとならないよう配慮されている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/ef2e91b3489412ee524ab71037f58df6c9e677fa_xlarge.jpg)
抑揚が効いたボディラインであるが、基本的には非常にスリム。サイレンサーも極力車体内側に追い込まれており、コーナリングの妨げとならないよう配慮されている。
![画像: メインフレームの基本的な形状は従来型を踏襲しており、車両の型式もSC59となる模様だが、新型のフレームは事実上の別物。フレーム自体の肉厚を調整し、部分的に剛性を下げることでしなやかさを実現。本来の素直なハンドリングに磨きをかけている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/10cd5ed1c7c1e2e4846bdc2131127ba51efec598_xlarge.jpg)
メインフレームの基本的な形状は従来型を踏襲しており、車両の型式もSC59となる模様だが、新型のフレームは事実上の別物。フレーム自体の肉厚を調整し、部分的に剛性を下げることでしなやかさを実現。本来の素直なハンドリングに磨きをかけている。
![画像: 圧縮比のアップや吸排気系の見直し、バルブタイミングやカムリフト量の見直しなどで、従来型をベースとしたエンジンながら、実に11PS近いパワーアップを実現。パワースペックは実に191.76PSとなった。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/985519f040f30bef7e46c9798f9106345f5e82dc_xlarge.jpg)
圧縮比のアップや吸排気系の見直し、バルブタイミングやカムリフト量の見直しなどで、従来型をベースとしたエンジンながら、実に11PS近いパワーアップを実現。パワースペックは実に191.76PSとなった。
![画像: ピストンは圧縮比のアップに対応してクラウン形状を見直し、スカート部の肉厚も変更。同時にピストンリング形状も変更して、シーリング効果を高めている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/0149542284068b71c4929eb77ff0c01c74da8925_xlarge.jpg)
ピストンは圧縮比のアップに対応してクラウン形状を見直し、スカート部の肉厚も変更。同時にピストンリング形状も変更して、シーリング効果を高めている。
![画像: グラフを見れば明快だが、従来型を大きく上回る性能を確保。3段階のライディングモードも用意され、1がフルパワー、2がワインディング向き、3がセーフモードとなる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/d92ee9a98a6e4adf3c7c4c5966d8a74bbca699e5_xlarge.jpg)
グラフを見れば明快だが、従来型を大きく上回る性能を確保。3段階のライディングモードも用意され、1がフルパワー、2がワインディング向き、3がセーフモードとなる。
![画像: トータルコントロールを極めて「強いRR」が帰って来た!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/cb0918b4a47e9f0a2e24bee9a5deee8733e44de2_xlarge.jpg)
![画像: RC213V-SタイプのカラーTFTメーターを採用。レイアウトも213V-Sによく似ていて、下にある表示は、左からパワーモード、トルクコントロール、エンジンブレーキコントロール、オーリンズの電子制御サスとなっている。各種表示切替は左スイッチで行うが、好みに応じてカーボン調の表示画面に設定することもできる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/7e04021729e2698a9b3ebc3245f354862419cb65_xlarge.jpg)
RC213V-SタイプのカラーTFTメーターを採用。レイアウトも213V-Sによく似ていて、下にある表示は、左からパワーモード、トルクコントロール、エンジンブレーキコントロール、オーリンズの電子制御サスとなっている。各種表示切替は左スイッチで行うが、好みに応じてカーボン調の表示画面に設定することもできる。
![画像: とことん軽さにこだわり、ついにタンク素材にまでメスを入れた新型CBR。チタン製のタンクは従来のものより1.3㎏も軽くなり、195㎏という軽量ボディの達成に貢献。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/13a4d07535d7209c965b19c9ad8b3c49e4e9aff0_xlarge.jpg)
とことん軽さにこだわり、ついにタンク素材にまでメスを入れた新型CBR。チタン製のタンクは従来のものより1.3㎏も軽くなり、195㎏という軽量ボディの達成に貢献。
![画像: フロントフォークは電子制御のオーリンズ製NIX30倒立フォークを採用。ブレーキキャリパーはブレンボのモノブロックで、SP2はこれにマルケジーニ製のアルミ鍛造ホイールが加わる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/4c14ec6f404cdfef8577f4ae41252b917e88af06_xlarge.jpg)
フロントフォークは電子制御のオーリンズ製NIX30倒立フォークを採用。ブレーキキャリパーはブレンボのモノブロックで、SP2はこれにマルケジーニ製のアルミ鍛造ホイールが加わる。
![画像: 標準装着タイヤはピレリのディアブロスーパーコルサ。フレームの剛性最適化に合わせてスイングアームは縦剛性を見直し、一方でねじれ剛性を強化。重量も100g軽くなった。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2016/11/03/020c3ff5b54783e19292df5cf70610f05515b6dd_xlarge.jpg)
標準装着タイヤはピレリのディアブロスーパーコルサ。フレームの剛性最適化に合わせてスイングアームは縦剛性を見直し、一方でねじれ剛性を強化。重量も100g軽くなった。
主要諸元
全長×全幅×全高 2065×715×1125㎜
ホイールベース 1404㎜
シート高 820㎜
車両重量 195㎏
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 999㏄
ボア×ストローク 76×55㎜
圧縮比 13.0
最高出力 191.76PS/13000rpm
最大トルク 11.83㎏-m/11000rpm
燃料供給方式 PGM-DSFI
燃料タンク容量 16ℓ
キャスター角/トレール 23.3度/96㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 ダブルディスク・ディスク
タイヤサイズ 前・後 120/70ZR17・190/50ZR17