マルケスを中心に、左にロッシ、右にロレンソ ロッシ、どことなくボーッとしてない?!
MotoGPでは、毎レースの木曜、主要ライダーを集めての記者会見が行なわれます。各メーカーまんべんなくライダーが出席して、前回のレースはどうだったとか、今回はどこ目指してんのよ、とか質問を浴びせかけていくわけです。去年のマレーシアGP、あの「マルケスvsロッシ セパンの変」（「ロッシ マルケス 2015セパン」で検索）のきっかけのなったのが、セパンでのレース前の、この記者会見でしたね。
マルケス、タイトル決定の可能性もあり！
今回はマルケス、ロッシ、ロレンソのランキングトップ３のメンバー、それにスズキからビニャーレス、ドゥカティからドビツィオーゾ、ヤマハ･サテライトからスミスが出席しました。
チャンピオンシップリーダーのマルケスには、実はチャンピオン決定の可能性があるレース！ 残り４戦、現在ランキング２位のロッシとの差が52ポイントあるため、日本GPを終わって75ポイント差があればタイトル確定なわけです。たとえば、マルケス優勝、ロッシとロレンソがノーポイントだったら、文句なし！ アルパインスターズも、きっとチャンピオンTシャツ（いや、またタンクトップかな）用意しているはずです。
マルケス、ちょっとインタビューもできましたので、その模様はまたあとで♪
「計算上では最初のチャンスだけど、まだ話題にしなくていいでしょ？ 数字だけの可能性だから、実際にはほぼ不可能だろうし、これまでと同じように精一杯やるだけ。アラゴンみたいに優勝、とは簡単にはいかないだろうけど、バイクはよくなってる。毎年、ここでは苦戦するから、まずはしっかりポイントを獲る！ 表彰台に上がれたらいいけど、フライアウェイ（日本－オーストラリア－マレーシア）は全戦で完走してポイントを獲ることが大事だよ。いつとか、どこでとかは関係ない。チャンピオンになるっていう目標を達成するのが大事だからね」（マルケス）
ホンダも認めるヤマハ向きのコース!?
対するロッシは、１戦も落とせない、残り４レース。シーズン中盤だったら、とにかくマルケスに先着する、っていうのが目標だろうけれど、残り４戦、50ポイント以上の差ともなれば、残り少ないチャンピオンの可能性のためには、優勝して、マルケスになるべく下位に沈んでほしい。
「もてぎはヤマハのマシンにいいコース。でも、表彰台にはたくさん上ったけど、そんなに勝ってはいないんだよね。毎年、微妙にコンディションが変わっているし、特に今年はタイヤのことを毎レースのように理解する必要がある。天候が崩れないといいな、今日（13日木曜）は結構寒いし、３連戦の初戦だから、ここで何か問題があったら残りを引きずってしまうからね」（ロッシ）
去年はウェットから乾いて行くコースコンディションで、後方から恐るべき追い上げを見せたペドロサに負けて２位だったロッシ。勝っていたらタイトル争いもまた変わっていただろうね
ランキング３位のロレンソにとっても、チャンピオン獲得の可能性はわずかばかり残ってる。今年は雨が降ると下位に沈むことが多いロレンソだけれど、この２戦は復調気味だしね。
「調子はかなり戻ってるよ。もてぎは僕のライディングスタイルに合ってるし、まずはタイヤとエレクトロニクスを確認して、この３レースのようにうまく行くといいね」（ロレンソ）
表面上はにこやかなんだけど、マルケスが話している時にはロレンソがキッと睨みつけるように見ていたり、ロッシが話している時はマルケスが凝視してたり――。もうレースは始まってるんだなぁ、って感じの火花が飛び散っているように見えました。
失うもの、なにもなし 優勝だけが狙いのロレンソ。本当は、ロッシ援護のためにロッシとマルケスの間に入ったりすべきなんだろうけど、このポイント差ではそれも意味ないかな…
そんな中、なんかボーッとしていて、どこか上の空に見えたのがロッシ。昨日のヤマハファンイベントでもそうなんだけど、あれ？疲れてる？って感じ。もうベテランだもんね、ヨーロッパから長時間かけて日本にやって来て、東京でイベント、翌日にはもてぎに移動してきて、ってスケジュールはつらかろうなぁ。または、敵に油断させといて……って作戦でも練ってたりして^^
あす金曜からは、ついに走行が始まります。MotoGPクラスは、金曜にFP1/FP2（FP＝フリープラクティス）があって、土曜にFP3/FP4とQ1/Q2（Q＝クォリファイ、つまり公式予選）、日曜には朝のウォームアップを経て、日曜午後２時に決勝レースが始まります。
きっと決勝が終わる前、アッという間なんだろうなぁ。
この後も、ちょいちょいレポート上げますね！
