ちょっとアップ遅くなってすいません。

10/1~2には、アジア選手権ロードレース(ARRC)第5戦インド大会が開催されました。インドでの開催、といえば……とんでもない環境で行なわれた2014年のマドラス大会(関係者下痢続出、コースにひびわれ、ディポット、牛のうんち、ヘビ、カエルありetc…)から場所を変えて、デリーのブッダF1サーキットでの開催! 一気に1.2kmの超ロングストレートを持つ近代的なサーキットでの開催となりました。でも、サーキット入りした日本のチームのピットで盗難騒ぎがあったりと大変だったみたいですね、うーむ、こわいこわい。

ARRCは6月の鈴鹿大会、8耐の翌週のインドネシア大会を終え、ここまで4戦を消化して、メインクラスのSS600クラスのチャンピオン争いが、まさに佳境! 日本の小山知良がランキングトップにいるんですが、同ポイントでマレーシアのザクワン・ザイディが、そして3番手にケガのためにインドネシア大会を欠場した高橋裕紀が27ポイント差で迫っています。チャンピオン争いはこの3人に絞られた、ってところですね。

第4戦を終えてのランキングはこんなかんじ。
①小山知良 131P ②ザクワン・ザイディ 131P ③高橋裕紀 104P
しかし、そのコヤマックス、金曜のフリーで他車に追突されて転倒、腰を強打していきなり苦境に立たされてしまいます。痛み止めは座薬ですね、それでも予選は3列目8番手にまとめ上げました。コヤマックスもスゴいが、マシンを修復したメカのみんなもスゴい!

画像: 予選8番手につけたコヤマックス! 手島雄介率いるT.Proを母体とするチームです

予選8番手につけたコヤマックス! 手島雄介率いるT.Proを母体とするチームです

画像: F1も開催された、初開催のブッダ・インタナショナルサーキット。前回のインド大会とは雲泥の差!

F1も開催された、初開催のブッダ・インタナショナルサーキット。前回のインド大会とは雲泥の差!

レースはウエストはWウィン!小山は?高橋は?

ちなみにポールポジションはアンソニー・ウエスト。ウエスト、今年は代役ながらWSSPも鈴鹿8耐も出て、大忙しですね。この日、WSBKのフランス大会があったのに、こっちに出場してました。2番手は全日本でもおなじみ、タイのデチャ・クライサルト、3番手はザクワン、そして4番手に、ケガから復帰のアズラン・シャー、5番手に高橋裕紀です。
レース1はウエスト、ザクワン、デチャの好スタートで始まりますが、スタート直後に赤旗でいったん中断があり、再開後もウエスト、デチャ、ザクワンがレース序盤をリード。小山は5~6番手、走りを見ている限り、ペースを上げていないのか上げられないのか。するとなんと、ザクワンにジャンプスタートでライドスルーペナルティが課せられます。これで、小山は一気に楽になりました。ザクワンと高橋の位置をきちんと把握してのレースだったはずですからね。

画像: レース1/2とも、ウエストとデチャのヤマハ勢同士のトップ争い。このレースではこのふたりが抜けてました!

レース1/2とも、ウエストとデチャのヤマハ勢同士のトップ争い。このレースではこのふたりが抜けてました!

画像: レース1/2とも、中盤は順位を落としていた#71コヤマックスですが、キッチリ結果を出してきます!

レース1/2とも、中盤は順位を落としていた#71コヤマックスですが、キッチリ結果を出してきます!

レースはウエストが後続を引き離し、アマド・ユディスティラとデチャが2番手争い、4番手争いの中で、コヤマックスのチームメイトである羽田大賀(ハダ・タイガ)が勢いよく高橋、アズランをつっつきまわし、ついに高橋をパスしますが、最終ラップの1コーナーで停まり切れず転倒! いや、いい! タイガいい! 元気良かった! 次がんばれ!
結局レースはウエストがそのまま逃げ切って、デチャ、ユディスティラが表彰台。高橋、アズランをはさんで、小山は6位でフィニッシュ。シーズン終盤に来たら、勝ちを狙うのはもちろんですが、タイトル対象者の位置が重要ですから、小山にとっては、高橋に3P縮められ、ザクワンを8P引き離した、ってことです。勝たなくたって、この2人に先着すればいいんです。
レース2も序盤からウエスト、デチャが逃げ、負傷から復帰のアズランもトップ争いに参加。ただしレース2では、中盤から終盤にかけてウエストとデチャが2人で逃げ、5台の3番手争いの中に高橋も小山もザクワンもいる、そんな展開。レースはまたもウエストが逃げ切ってWウィン、デチャ、アズランが表彰台に上がり、高橋5位、ザクワン6位、小山7位フィニッシュ。このレース2で、小山は高橋に2P、ザクワンに1Pリードを許しましたが、インド大会2レースを、小山がチャンピオン争いのトップに立って終えました。

ARRCは残り1戦2レース! タイ大会は12月…だと…?

これでSS600のランキングは以下の通り。
①小山知良 150P ②ザクワン・ザイディ 143P ③高橋裕紀 128P
ケガをおしての2レースで、なんとかランキングトップの座を守ったコヤマックス。もう33歳、2000年の全日本GP125以来の個人タイトルが、いよいよ目前です。
「初開催のコースで、1回目のフリー走行で追突されて、マシンが大破してしまった。でも、メカニックがしっかりマシンを修復してくれて、現状ベストで走り切れたと思います。あとは最終戦、チャンピオン目指して最大限の努力をします!」(小山)
これでARRCは残り1戦2レース! とはいえ、最終戦タイは12/3-4まで待たねばなり面。世界耐久はもう新しいシーズンに入ってんのに、ARRCは2か月も空くんかい!w

画像: 裕紀はコヤマックスとザクワンに先着する、って目標をきっちりクリア。ケガが癒えての最終戦は、優勝争いに絡んできそう。コヤマックスは古くからのライバルで友人、ザクワンはチームメイトです

裕紀はコヤマックスとザクワンに先着する、って目標をきっちりクリア。ケガが癒えての最終戦は、優勝争いに絡んできそう。コヤマックスは古くからのライバルで友人、ザクワンはチームメイトです


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