堂々のトップタイムは#21ヤマハファクトリー
午後の2回目をもって、2016年鈴鹿8耐の公式予選が終わりました。なんだかあっけなく進んだように感じるのは、今年は予選のA/Bグループ分けがないんですね。そのために、トライアウトまでして参加チームを70チームに(実際は68チーム)絞った、ってわけです。
その公式予選を終わって、堂々のトップタイムは#21ヤマハファクトリー。中須賀が1回目に出した2分06秒908が、そのまま午後にも破られることはなく、これが暫定ポールタイムとなりました。中須賀は2回目の予選タイムが08秒177ですから、1回目に新品タイヤを使用したんでしょう。あ、もちろん第1ライダーの1回目の予選は、ほとんどの場合新品ですからね。
ヤマハファクトリーは2セット目の新品をエスパルガロの1回目に使ったんでしょうね。このタイムが07秒333、今ひとつでしたけど、このタイムが普通にポンと出るってことはYZF-R1がほとんど仕上がってる、ってことでしょう。
けれど、第3ライダーのアレックス・ロウズが1回目に転んじゃって、ちょっとヤマハの予選の進め方に変更が生じます。ロウズ、コースイン2周目に転んじゃったので、もちろんマシンを修復。午後は、すでにタイム出しを終えた中須賀もエスパルガロも走る必要はなかったんですが、修復したマシンのチェックに2人とも出走。そのマシン(と中古タイヤ)で中須賀もエスパルガロも08秒台でスイスイ走っていたので、マシンは問題なさそうですね。
2番手につけたのは#634ハルクプロホンダ。高橋が2回目に出した2分07秒026で、惜しくも06秒台に入らず。ハルクはおそらくマイケル・ファン・デル・マークの1回目と高橋の2回目にニュータイヤを下ろした模様。しかし、全日本でも苦戦しているハルクプロCBR(つまりワークスマシン)ですから、このチームの課題は、このタイムをいかに持続させるか、ってこと。ニッキーもまずまずのタイムで周回していましたから、このチームもかなり3人のバランスがいいですね。
3番手は#87チームグリーン! レオン・ハスラムが2回目に出した07秒563がチームトップタイムで、渡邊一樹の2回目のタイムは07秒834と及ばず--ですが、これもユーズドタイヤで走ったはずなので、グリーンはハスラムをアタッカーに指名した、ってことです。ハスラムはタイムを出したあとも、ずっとハイペースで走り続けていましたから、このチームもなかなかマシンができてそう。
以下、4番手にYARTヤマハ、ヨシムラスズキは5番手、TSRホンダが6番手に入りました。もちろん、きょうの計時予選の上位10チームが土曜のトップ10トライアルに進めるわけですから、トップチームは「10番手に入っておけばOK」が本音でしょう。
注目は9番手のモトマップサプライ!
上位10チームの顔ぶれで面白いのは、9番手に入ったモトマップサプライです。ジョシュ・ウォーターズの2分09秒227がチームトップですが、サプライは来年からのレギュレーションを見据えて17インチタイヤでエントリーしているチームなんです。このタイヤでこの順位はさすが、の一言。サプライには昨年から青木宣篤が加入して、今年も年明け早々に第3ライダーにジョシュ・ウォーターズを指名。今野と青木は昨年暮れにジョシュの自宅にダートトレーニングに出かけ、ウォーターズは今年、早くから来日してノブくんちに宿泊し、テストやダートトレーニング、それに鈴鹿2&4、菅生120マイルにも参戦。ずっとブリヂストン17インチ仕様のMotoMapGSX-R1000を仕上げてきました。まずはトップ10トライアル進出で、目標をひとつクリアでしょうね。
ちなみに惜しくもトップ10に進めなかった11番手のチームは#22ホンダチームアジア。このチームは玉田誠が監督で、朝フリーでまっさきに転倒しちゃったチームです。以下がトップ10トライアル進出チーム。あすは15:20からトップ10トライアルが行なわれますが、ちょっと気温が落ち始めるこの時刻、ファンタスティックなタイムアタックショーが繰り広げられます。ヤマハファクトリーは2分05秒、いや04秒なんてとてつもないタイムを狙ってる!?
1:ヤマハファクトリーレーシング
中須賀/エスパルガロ/ロウズ
2:ムサシハルクプロホンダ
高橋/ヘイデン/ファン・デル・マーク
3:チームグリーン
柳川/ハスラム/渡邊
4:YARTヤマハEWC
パークス/野左根/藤田
5:ヨシムラスズキシェルアドバンス
津田/ブルックス/芳賀
6:F.C.C TSRホンダ
ジェイコブセン/エガーター/渡辺
7:TOHOレーシング
レイ/山口/ウィライロー
8:チームカガヤマ
加賀山/浦本/清成
9:モトマップサプライ
ウォーターズ/青木/今野
10:JPドッグファイトレーシング
アチソン/ターナー
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