今週末は、宮城県スポーツランド菅生で全日本ロードレース第5戦が行われています。第4戦オートポリス大会が中止になったので、開幕戦筑波、鈴鹿2&4、もてぎに続いての、第5戦なのです。
きょう土曜には、J-GP3、J-GP2、ST600、JSB1000各クラスの公式予選が行なわれました。メインイベントのJSB1000クラスは、今年で3回目となるセミ耐久。「菅生120マイル」と銘打って、レース距離120マイル(=約200km)で行なわれます。鈴鹿2&4も「鈴鹿200km」でしたから、3戦中2戦が200kmという(笑)。
その公式予選、JSB1000クラスは曇り空ながらドライ路面で行なわれました。ポールは事前テストから絶好調の中須賀克行+YZF-R1。自らが持つコースレコード、1分27秒2を破る、1分26秒801でのポール。いやぁ、スゴいなぁ、このタイム。予選を終えたころ、ライディングスポーツ誌の青木編集長が「すごいね、平さんたちが走ってた頃のGP500より速いよ」とベテランらしく教えてくれました(笑)。
「去年の第2戦オートポリスから、前回のもてぎで9戦連続ポールtoウィンを達成できました。これでポールが10連続、決勝も勝って10連続ポールtoウィンを決めたいですね。今回は120マイル、52周と長丁場のレースなんで、きちんとレース展開を考えて、勝ち切りたいです」と中須賀。一発の速さはもちろん、開幕の2戦でもわかるように、レースタイムも速い中須賀に、果たして死角があるのか--、が勝負の軸になりそうです。
給油が必要で、ライダー交代とタイヤ交換が許されているレースで、鈴鹿8耐よりも走行時間が長いだけに、フィジカル的にも厳しいレースですが、中須賀のフィジカルの強さも折り紙つきですからね。中須賀に絡むのは、予選2番手の渡邊一樹か、予選3番手で開幕2レースを2位/2位で終えている津田拓也、といったところでしょうか。
そして、ほとんどのチームはライダーひとりラインアップですが、トップチームで唯一チームカガヤマが2人体制としているのもちょっとおもしろそうです。2012年/2014年にここ菅生で優勝している加賀山と、J-GP2クラスで開幕3連勝を飾っている浦本修充のコンビは、そのまま清成龍一を加えて鈴鹿8耐でもチームを組むので、鈴鹿への絶好のテストとなりそうですね。
J-GP2クラスは生形秀之、ST600クラスは岩戸亮介、J-GP3クラスは栗原圭祐がポールポジションを獲得。明日の天気は…どっちだ…。