昨シーズン、ザルコが使っていたマシンで勝負!
今シーズン、スペイン選手権Moto2クラスで2年目を迎える長島哲太からレースレポートが届きました。スペイン選手権(=CEVレプソル)については、「ジュニアワールドチャンピオンシップ」と呼ばれるMoto3クラスで、鳥羽海渡が日本人としてスペイン選手権での初優勝をあげたことを本誌6月号(4月30日発売)で報告していますが、Moto2クラスでも、長島がチャンピオン候補と言われ始めています。
2年目となる今シーズン、AJOモータースポーツからエントリーする長島。マシンはカレックス製Moto2マシンで、コレなんと、2015年の世界選手権Moto2クラスでチャンピオンを獲ったヨハン・ザルコが使ってたマシンなんです! バレンシアで行われた開幕戦では、長島は予選でフロントロー3番手を獲得。
「ニューマシンでの走行ですが、木曜~金曜のフリー走行から、マシンのセットはいじらずに、自分のライディングをアジャストする方向で走り込みました。少しずつ乗り方もかわっていって、中古タイヤでもタイムが落ちない、いいフィーリングで予選に臨むことができました」(長島)
決勝レースでは、スタートでちょっと出遅れつつ、1コーナーを2番手で通過。4コーナーでトップに立とうとしますが、ちょっと膨らんで、トップと2台並びながら5コーナーへ。その時、クロスラインを取ろうとアクセルを開けすぎたのか、長島はハイサイドを起こし、転倒! 後続のマシンに追突され、腕を踏まれたり、でリタイヤ。その負傷で、レース2に出場はできませんでした。
レースは始まったばかり、ちょっと落ち着いて、あそこでトップに立たなくても、じっくり料理すれば違った展開でしたね。特に長島はスピードがありましたから、もう少しレース展開を考えていけば…なんて、これ外野の意見ですから、言うも切ない結果論。それほど長島に期待してる、ってことだと思ってください!
「今回は、ウィークを通して調子が良くて、最低でも表彰台を狙えるレースでした。でも、スタート直後から我慢できずに攻めてしまってリタイヤという結果になってしまいました。今回の反省をしっかり踏まえ、次のアラゴン戦(5/29)までに、フィジカルだけでなく、メンタルも鍛えていきます!」(長島)
日本を勝ち上がってから、というルート以外で世界を目指す若きサムライ。テツ、期待してるぞ!