日本との時差8時間、しかもナイトレースということで、日本時間は日曜早朝午前3時にスタートとなったMotoGP開幕戦・カタールGP。今シーズンから、タイヤがブリヂストンからミシュランに替わり(さらに16.5インチが17インチへ)、電子制御の要となるECUも、主催者供給の統一ソフトウエアになるという、大きなレギュレーション変更があったのに、MotoGPレース結果は思ったほど変化がなかった、と言うのが正直な印象でした。
予選ではビニャーレスが3番手に入るというサプライズがあったものの、決勝レースはロレンソが飛び出し、イアンノーネ、ドビツィオーゾ、ロッシ、マルケス、ペドロサ、ビニャーレスと続く展開。しかし、2周目のホームストレートで2台のドゥカティが先行。ドカ、やっぱりストレートが速い! 2台にゴボウ抜きされるロレンソの心情は…。
周回を重ねるにつれ、タイヤが消耗するんじゃないか、統一ECUソフトの難しさが出てくるんじゃないか、なんて意地悪な目で見ていましたが…それはなし。イアンノーネが転倒して、ロレンソが再び首位に浮上。2位以下にドビツィオーゾ、マルケス、ロッシ、ペドロサ、ビニャーレスと続く中、終盤にマルケスが2番手に浮上。しかし、そのタイミングでロレンソがラストスパートを打ち、なんと残り2周でベストラップを記録。コースレコード更新のおまけつきで、あれれ…レース終盤は、ミシュランが消耗してきて面白い展開になるかも…って予想も覆っちゃった。

画像1: <MotoGP>レギュレーション変更の影響は? 開幕戦・カタールGPレポート

画像2: <MotoGP>レギュレーション変更の影響は? 開幕戦・カタールGPレポート

画像3: <MotoGP>レギュレーション変更の影響は? 開幕戦・カタールGPレポート

結局、レースはロレンソ、ドビツィオーゾ、マルケスの順でフィニッシュし、ロッシは表彰台を逃して4位、5位ペドロサ、6位ビニャーレスの順でフィニッシュ。終わってみれば去年の開幕戦のTOP6から転倒のイアンノーネが脱落し、決勝14位だったビニャーレスが6位に入賞――そんなレースに終わりました。
テストとレース本番は違うもの。新レギュレーションの影響は決勝で必ず出てくる、と思っていたのに、ミシュランとマニエッティ・マレリがいい仕事をした、ってことになるんでしょう。やっぱり強かったロレンソ、相変わらずトップスピードがズバ抜けているドゥカティ勢、まだまだ苦しんでいそうなホンダ勢、ハードタイヤを選んだ分ムリが効かなかったのかロッシ、そしてジャンプアップが目覚ましいスズキ&ビニャーレス。
しばらくはこの辺がシーズンの軸になって行きそうです。やっぱりヤマハが上手く仕上がってる、って思わされた開幕戦でした!
次戦アルゼンチンGPは4月3日が決勝です。アルゼンチンはマルケス無敗の地。ふたり目のウィナーは出るのかな!

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