サーキット走行を楽しむ方にはお馴染みの『デジスパイス』。
GPSなど位置情報衛星からの信号で、走行内容を解析する物なんですが、オートバイ誌でも各種の計測記事を掲載する場合、かなり頼りにしているアイテムのひとつです。
シンプルに言うと、バイクにデジスパイスを積んでおけば、どこをどう走ったかが、簡単にわかってしまうんです。サーキットのラップタイムはもちろん、ゼロヨンや中間加速なども一目瞭然というわけです。
そのデジスパイスのニューモデル『デジスパイスⅢ』 が6月末に販売開始となりそうです!
新型モデルの「Ⅲ」で、最大のポイントとなるのは
Bluetooth4.0の搭載でしょう。
これによって、スマホとの連動が可能になり、サーキット走行ならば、
走行中にラップタイムを確認できるようになります。
スマホ用のマウントは各種発売されていますが、サーキット走行に適したものとなると…じっくり検討する必要がありそうです。また、万が一の転倒に備え、ケース選びも大事になってきますね。
ラップタイムの表示器というと、1万円代から3万円くらいですから、表示器機能に加えて、走行後にじっくり走行を解析できることを考えると、価格も納得。
走行中はラップタイムや最高速を確認し、走行後はライン取りとタイムの関係性を確認するなど、
自分の走りを十二分に解析できますからサーキット走行の楽しみを、これまで以上に広げてくれる
アイテムとなりそうです。
■新製品の特徴
1.マルチGNSS対応
業界初のマルチGNSS(Global Navigation Satellite System)に対応しました。
従来は米国のGPSと日本のQZSS(みちびき)の位置情報衛星の信号により測位していましたが、それらに加えロシアのGLONASSにも対応します。
測位のためには、少なくとも4個の位置情報衛星からの信号を受信する必要がありますが、GLONASSの電波も受信できることで、下図のように測位に使用する衛星数が従来の約2倍となり、これまで周囲の環境(山、立木、建造物)により上空が開けておらず、GPSだけでは位置情報を正確に求めることができなかったサーキットなどでも、より正確な位置を求めることができます。
2.受信アンテナの大型化
アンテナサイズをデジスパイスⅡより大型化することで受信感度を向上しました。
3.Bluetooth4.0搭載
Bluetooth Low Energy(以下BLE)を搭載することで、iPhoneなどスマートフォン(以下スマホ)との通信が可能になります。従来の「デジスパイスⅡ」は、走行時の詳細データをメモリに保存し、PCにUSBを使いデータを転送することで、詳細な走行状態を解析することができましたが、走行中にラップタイムなどを表示する機能はありませんでした。これを解決するためにデジスパイスⅢでは、スマホとBLEで通信することにより、「デジスパイスⅢ」で受信した正確な位置情報、速度、時刻等をスマホに送りラップタイムはもちろんのとこ、セクタゲート(コース途中)のタイム表示、最高速を表示させることができます。また、これらのタイムはベストタイムやターゲットタイムに対して速いか、遅いかなど比較情報も表示することができます。普段使っているスマホを綺麗な液晶表示機として使うことでユーザーは余分なコストを掛けずにラップタイム表示器を構築することができます。
このアプリは無料で、iOS用(8.3以降)をデジスパイスⅢ発売と同時にリリース、その後アンドロイド用もリリース予定です。
■販売開始予定:2015年6月末
■希望小売価格
定価
デジスパイスⅢ 40,000円(税別)
デジスパイスⅡ 37,500円(税別) ―――― 完売済
・デジスパイスⅢ(左)
サイズ:48.5×37×15.5mm・重量 28g
・デジスパイスⅡ(右)
サイズ:46×32×14.7mm・重量 22g
■無料アプリ
OS:iOS(8.3以降)
端末:iPhone4S、iPhone5、iPhone5S、iPhone6、iPad
(3G回線は使用しませんので電話会社と契約していない端末でも利用可能)
■お問い合わせ:デジスパイス株式会社
住所 〒336-0026 埼玉県さいたま市南区辻6-2-7
電話 048-699-7521
URL http://www.dig-spice.com