タンデムデート。(その1)
それにしてもクルージングの楽なバンディット1250F。ヨーロッパではケース類に荷物満載+タンデムで高速道路をバビューン! と走ってるんだろうなあ。 ……そうだ! タンデム適性もチェックしなきゃ!!
オヤジ同士ってのも面白いんだけど、絵ヅラが汚い。さ、本誌の誇るアラサー・モデルズの中で『雨でも何でもバイク乗ってれば最高です!』と若干ウソっぽく宣言した古澤メグミさん、出番ですよ~!!
ソロよりタンデムのほうが快適?
高速クルージングの快適さはタンデムでもまったく変わらない。ソロだと前後サスペンションのバネが若干硬めに感じるけど、タンデムにはジャストマッチ。専用セッティングはフルカウル装着の重量増に合わせただけじゃなく、タンデム適性も考えてあったんだな。
ともあれ、50kg程度の小娘一人乗せたところでエンジンの余裕は何ら変わらないし、フロントへの荷重配分が減って、ハンドリングは少し軽快になる。リンク付きモノショックのリアサスは2本サス車より動きに腰があって、高い荷重がかかった時にもしっかり踏ん張る、というのもタンデム向き。
東京をスタートしてから2時間半タンデムシートに座り続けたメグミは、『ライダーとの距離が離れ過ぎないので一体感があります。トップケースにもたれられるから長時間走り続けても疲れないし、サイドケースの取っ手がグリップ代わりになるのも安心です』と、横川SAで釜飯に顔を突っ込みながら語りました。
可変バイザー付きスクリーンは効果絶大
車の流れに合わせて走ったのでアベレージスピードは100~110km/h程度。この速度域だと「快適」の一言に尽きるんだけど、その快適さを一層高くしているのがオプションのツーリングスクリーン(21000円)。上部のバイザーを手で「カタカタッ」と引き起こすと、風の当たる位置がハッキリと変わる。風切音が減るからインカムでの会話も楽だった。
シート高調整で疲労度低減
そもそもバンディットはスポーツモデルだから、ツアラーとして見るとステップ位置が高い。バンク角が犠牲になっても構わないから、もっと低い位置にしてほしいところ。
で、シートの裏側にあるステーの位置を変えることでシート高を2cmほど高くできる。これだけでもヒザの曲り角度が減って、長時間ライディングでの疲労が激減する。
もちろん高くすれば足着きは悪くなるから、ライダーがある程度の体格を持っていることが条件。
バンディットのオーナーになったら、必要ないと思っても一度変えてみるといいでしょう。
タンデムデートはまだ終わらない
タンデムでの高速クルージングが予想通り快適ということは実証できたけど、それだけじゃ終われない。峠道も走らないとね~。ということで“6日目”へと引っ張ります。(本日の走行 約450km 太田安治)