トップケース/サイドケースの実用度をチェック!
初日は渋滞の一般路で帰宅したから、「低速でも扱いやすいエンジン特性と安定志向のハンドリング」程度のインプレしか取れていない。ということで2日目はオプションのケース類チェックから。
僕は普段ナイロン製のタンクバッグとシートバッグを使っているんだけど、雨に弱いのが難点。ハードケースは素材自体が完全防水だし、蓋もピッチリ閉じるから豪雨の中でも浸水しない。しかもロック機構がしっかりしているのでケースごと盗まれる可能性もごく低い。
なるほど、これなら多くのツーリングライダーが箱モノを付けるわけだよね。さらにスズキ純正だけに、着脱がどえらく簡単なのだ。
取り外しはキーでロックを解除してからリリースボタンを押すだけ。車体に干渉することもなく、あっさり外れる。装着するときはキャリア側の「受け」にケース側の突起を合わせ、バチン! と押し込めばいい。2~3回練習すれば、所要時間は掛け値なしに1個あたり5秒だ。
暗い場所(ウチの駐輪スペース)でもまごつかずに着脱できたよ。
「何入れる?」合計100Lオーバーの大容量
容量はトップケースが39L、サイドケースが各33Lで、3つ合わせて100L以上。これだけあれば1週間以上のツーリングでも充分でしょ。
僕のツーリングはいいとこ1~2泊だから、スペースがスカスカに余りそう。「シュラフとテントを入れてキャンプもいいな……」とか「1カ月で日本一周しちゃおうか!」と、夢が広がっていく。 これはすごく大事なこと。考えてみれば夢のある実用アイテムって珍しいね。
街中燃費は約14km/L
また渋滞にはまってクルマの流れに付き合うのはイヤだから、サイドケースを外して出発。高速道路経由で新宿まで買い物に。
目的地近くまではスイスイ速かったのに、空いているバイク用駐車場がなかなか見つからない。バイクは都市部の移動手段として効率のいい乗り物なのに、駐車できなきゃ意味はない。バイク駐車施設も法律も、早く整備してほしいもんだ。
目的の店の前を何度も通り過ぎてたら、店のオヤジが『俺が見てっから、ここに止めていいよ!』と声をかけてくれた。15分ほどで買い物を終えて戻ったら、店のオヤジはバンディットに跨ってバーチャルライディング中。密かに見てると、ベッタリ伏せたりハングオンしたりしてる。しかも結構しっかりしたフォーム。
聞けば僕と同世代で、30年前は毎週あちこちの峠を走り回ってたそうだ。オートバイ誌に連載していた僕のレース参戦記も読んでいて、井戸端ならぬバイク端談義で大いに盛り上がった。
で、最後に『また乗りたくなっちゃたな~』だって。いいぞいいぞ、乗れ乗れオヤジ!!
帰宅して1回目の給油。昨日と合わせて走行距離は139.5kmで、給油量は10.07Lだから、燃費はざっと14km/L。渋滞路をノロノロ走り、高速道路をそこそこ飛ばしたわりには良好。ツーリングで何km/L走るのか楽しみだ。(本日の走行 約100km・太田安治)