09年2月にリニューアルデビューしたZRX1200DAEG。エンジンは細部の見
直しと、インジェクション化によって110PSまでパワーアップ。
それでは本誌のレポートからダイジェストをどうぞ!

画像: スポーティな走りが人気となっているZRX1200DAEG。現行型の開発にあたって、動弁系から駆動系、吸排気、冷却系まで全面的なリファインがほどこされている。2010年はキャンディ系のライムグリーンとブルーをラインアップ。

スポーティな走りが人気となっているZRX1200DAEG。現行型の開発にあたって、動弁系から駆動系、吸排気、冷却系まで全面的なリファインがほどこされている。2010年はキャンディ系のライムグリーンとブルーをラインアップ。

[車種解説]
 ZRX1200Rからフルチェンジを受けて09年2月に登場したカワサキネイキッドシリーズのフラッグシップ。内部構成パーツの全面的な見直しを受け、燃料供給にケーヒン製34φインジェクションが採用されたエンジンは、110PSの最高出力をマークすると同時に、常用域のレスポンスに優れた洗練されたパワーフィーリングを実現。鋼管製ダブルクレードルフレームにフルアジャスタブルの43φ正立フォーク、スタビライザー付きアルミスイングアーム、2段スプリング採用のリザーバータンク付き2本ショック、ZZR1400と同形状の前後ホイール、フロント310φ×リア250φのペタルディスクなどでセットアップされたシャシーも、安定感の高いコントローラブルなハンドリングを実現している。その2010年モデルは新しいグラフィックのブルーとライムグリーンにカラーチェンジ。ホイールに「DAEG」マークをあしらったピンストライプを配してスポーティなイメージを強調している。

画像: オーソドックスなアナログ2眼メーター。パネル内に時計、オド、ツイントリップ、燃料計が液晶表示される。

オーソドックスなアナログ2眼メーター。パネル内に時計、オド、ツイントリップ、燃料計が液晶表示される。

[インプレッション]
 馬力規制撤廃後に日本専用モデルとして登場しただけに、ライバル車とは一味違う面白さと乗りやすさを併せ持っている。低中回転域でのレスポンスが素直で、街乗りレベルでもトラクションを感じ取りながら走れるし、高回転までキッチリ伸びる。加えて6速ミッションも武器。高速クルージングはひたすらジェントルだが、いざ峠道に入ればパワーバンドを保って走る豪快さを堪能できるのだ。先代からディメンションが変更されたことで旋回中の安定感が大きく向上し、コーナー入り口で寝かすタイミングが合わなくても、バイクが勝手に修正しているかのように落ち着いて曲がる。モッサリした走りには満足できないライダーなら、ぜひ乗ってみるべきだ。(太田安治)

画像: <試乗ダイジェスト>KAWASAKI ZRX1200 DAEG(2009年)

(写真/富樫秀明)

■ZRX1200DAEG 諸元
全長×全幅×全高:2150×770×1155mm
ホ イールベース:1470mm
シート高 795mm
装備重量:246kg
エンジ ン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:1164cc
ボア×ストローク:79.0×59.4mm
圧縮比:10.1
最高出力:110PS/8000rpm
最大トルク:10.9kg-m/6000rpm
燃料供給方式:FI
燃料タン ク容量:18L
変速機形式:6速リターン
ブレーキ形式 前・後:ダブルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ 前・後:120/70ZR17・180/55ZR17
カラー:キャンディプラズマブルー、キャンディライムグリーン
■ 価格:114万円


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