過去何年にも渡って、販売台数トップを走り続けるCB400シリーズです。トータル性能はもちろんのこと、カラーバリエーションも豊富だし(カラーオーダープランまであるし)、ABS仕様もあるし、高速道路メインで走る人にはスーパーボルドールがあるし、「あと何が欲しいの?」って感じです。あと、実際に乗ってみると数字以上に軽く感じます。このバイクに関しては、本当に悪い話って聞かないなぁ。
あんまり絶賛していると嘘くさくなるので、それではダイジェストです。(編集部・福助)
[車種解説]
大型免許が教習所で取得できるようになって以来、販売面で厳しい状況が続く400ccクラスだが、そんな状況の中で毎年群を抜くセールスを記録しているのがCB400スーパーフォアとスーパーボルドールだ。
CB-1の時代から数えて20年、常に進化をつづけて来た水冷4気筒エンジンは、現行型からエンジン回転数やギアポジション、スロットル開度に応じて2バルブ作動と4バルブ作動を切り替える「ハイパーVTEC・Revo」を装備し、低回転から充分なトルクを発生しつつレブリミットまでストレスなく吹き上がる、理想的なパワー特性を実現。コンベンショナルな鋼管製フレームに正立フォークと2本ショックを組み合わせたシャシーも、市街地における軽快な取り回しと、スポーツ走行時の安定性を見事に両立させている。ノンカウルのスーパーフォアとハーフカウル付きのスーパーボルドールで、ユーザの多様なニーズに応えられる点も人気の要因だ。
[インプレッション]
日本の400ccをこの15年間ずっと牽引しているのがスーパーフォアだ。92年3月誕生だから、もう18年。その間ずっと進化を止めない、まさに非の打ちどころがないという言葉は、このモデルのためにある。
エンジンやハンドリングと言う前に、自然なライディングポジションが取れる。シート高は755mm、身長160cmそこそこでも足つきに不安はない。
いざ走り出しても、アクセルの開け始めからトルクがあって、4000回転あたりの低回転域だけを使っても力強いし、8000回転、1万回転、1万1500回転あたりまでギュンギュンと回っていく。ハンドリングもきちんと接地感があって恐怖感がなく、ニュートラル。低速域では軽く、高速域ではしっとりとした安定性と軽さを両立する。
のんびり走っても、攻めた走りをしてもライダーの思い通りに走ってくれる、これぞCB。いつでもどこでも、誰にでも!(中村浩史)
(写真/赤松孝、南孝幸)
■HONDA CB400SF ※( )内はSB 諸元
全長×全幅×全高:2040×725×1070(1155)mm
ホ イールベース:1410mm
シート高:755mm
車両重量:194(198)kg ※ABS仕様は5kg増
エンジ ン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:399cc
ボア×ストローク:55.0×42.0mm
圧縮 比:11.3
最高出力:53PS/10500rpm
最大トルク:3.9kg-m/9500rpm
燃料供給方式:PGM-FI
燃 料タン ク容量:18L
変速機形式:6速リターン
ブレーキ形式 前・後:φ296mmダブルディスク・φ220mmディスク
タイヤサイズ 前・後:120/60ZR17・160/60ZR17
■ 価格:71万9250円~82万4250円(SF)