朝のうちの雨も上がり、Moto3→Moto2とレースが進むうちに
走行ラインだけがかわき気味…で迎えたMotoGP決勝!
誰もが優勝候補にあげていたホルヘ・ロレンソでもバレンティーノ・ロッシでも
マルク・マルケスでもなく、勝ったのはこの人!
序盤、大きく出遅れてからの大逆転勝利で
今シーズン初優勝、2014年8月のチェコGP以来の優勝です!
写真・文/ナカムラヒロフミ
※走行写真はみんな決勝時のものではありません
レースはフロントロウのロレンソ、ロッシの好スタートで
お互いに一歩も引かず、ロッシがホールショット、すぐにロレンソが抜き返して
そのままロレンソがぐいぐい2位以下との差を広げる展開となっていきます。
2番手はロッシ、その背後にアンドレア・ドビツィオーゾがつけて
ちょっと後方にペドロサ、アンドレア・イアンノーネ、マルケスがいます。
マルケスはちょっとペースが上がりませんね、左手が痛いのかもしれん。
ロレンソは、まるでひとりだけドライ路面を走っているようなペースで独走。
6周目あたりに、2位以下との差を3秒確保!
追うロッシとの差は最大3秒4、その差は伸びたり縮んだり
あ、こりゃロレンソがペースをコントロールしてるんだな、そんな感じでした。
異変は15周目あたり。ドビツィオーゾを振り切って3番手に上がったペドロサが
みるみる2番手のロッシの背後に迫り、あっさりロッシをかわして2位に浮上。
ロレンソ優勝、ペドロサ2位、ロッシ3位だと、ポイント差がどーなる
…なんて考えていたら、ペドロサの快進撃は止まらず
18周目にロレンソまでかわしてトップに浮上!
また抜き方がエゲツない、裏のヘアピン立ち上がって
立ち上がりで「ガオッ」と、スリップもなにもなし、一発で料理しました。
このころには3車とももう、ドライラインを走ったレインタイヤが厳しくて
中でもロレンソが一番苦しそう…ひとり大きくペースを落として
とうとう、引き離していたはずのロッシにまで迫られるうち
あわやオーバーラン、てほどラインを外して勝負あり!
ペドロサ、ロッシ、ロレンソの順でフィニッシュし
ロッシはロレンソへのポイント差を14pから18pにわずかながら伸ばしました。
でも、この4pってのは実に大きな意味をもつもので
残り3レース、たとえロレンソが3連勝しても、ロッシは3連続2位になれば
1位=25p、2位=20pと、5p差が3レースあって、5×3=15
つまり3ポイント差でロッシがワールドチャンピオン!ってことなんです。
もちろん、現実はそう上手くはいかないと思いますけど(笑)
というのが今日のMotoGPのあらまし。
この後のネタも、いろいろ探ってまいります!
<いやぁ雨のおかげで忙しかったねー ナカムラ>