キング中須賀、衝撃の2分05秒ラップの余韻も冷めやらぬ鈴鹿サーキットで
ひとつ、記者発表が行なわれました。
それが、来シーズンから日本のロードレースに新しく誕生する
「JP250」クラスについて、です。
JPってのはジャパン・プロダクション、つまり市販250ccスポーツのクラスです!
写真・文/ナカムラヒロフミ
JP250は、CBRドリームカップやもて耐、ST250クラスのように
市販250ccスポーツバイクを使用した新しいレースカテゴリー。
アジア選手権ではすでにAP250(=アジア・プロダクション250)が始まっていて
ようやく日本にも、全国規模に統一されたレギュレーションによる
250ccクラスのレースが始まる、ってわけです。
その狙いは、もちろんレース人口を増やすこと。
レース人口のピラミッドの底辺、入門クラスを担うクラスにしよう、と。
国内最高峰のJSBクラスや、他クラスへのステップアップのため
参加しやすいローコストで始めよう、という入門クラスなのです。
まず、すでに地方選手権で行なわれているST250や、それに準ずるクラスを
「JP250」クラスとして地方選手権の正式種目として統一。
ST250は承認クラスだったため、ライセンス昇格対象じゃなかったんですけど
地方選手権の正式種目となるため、JP250でポイントを取って
国際ライセンスに昇格、ってルートが出来上がったことになります。
2016年は、全日本選手権に併催する形で「MFJカップ」として年6回開催。
ジュニアライセンス以上が参戦OKで、開催される地方選手権にも
ポイントがカウントされます。Wポイントレース、ってことですね。
マシンはCBR250R、YZF-R25、Ninja250、RC250を対象に
単気筒は300ccまで使用OK。国内にCBR300は販売されていないため
海外仕様CBR300Rを購入するか、300ccになるエンジンキット組み込みもOK。
レギュレーションは現行のST250をベースに、以下のモディファイが加わります。
■ST250では禁止されているクイックシフターが使用OK
タイヤはダンロップの発売予定新タイヤのワンメイク
エアBOXへの加工OK、メーター類も変更OK
つなり、ST250のレギュレーションをベースに、少し改造範囲を広げて
コンストラクターの参加や、アフターマーケットパーツへのテコ入れをします。
アジア選手権のAP250ともルール連携していく、ということです。
さっそく、2016年シーズンは全6戦が全日本ロードと併催予定。
開幕戦・筑波:4/9 第2戦もてぎ:5/28 第3戦オートポリス:6/11
第4戦スポーツランド菅生:6/25 第5戦・岡山大会:9/24
第6戦・MFJグランプリ鈴鹿:11/5
「これを待ってた!」ってファンは少なくないはず。
上手くいけば、全日本だけでなく、ワールドスーパースポーツも
250ccクラス開催を考えているみたいです。
2017年シーズン…はちょっと早いけど、18年とかから
全日本選手権JP250クラスなんてのができるかもです。
<1回出てみたい…まずはライセンスかな^^ ナカムラ>