EICMA2026で発表されたスズキの新型フルカウルスポーツGSX-10R。その詳細を知るほどに迷いが出てきています……

装備だけを見れば『高級路線』だと思われるが……

EICMA2026で発表されたリッターフルカウルスポーツGSX-10R。

はじめはGSX-S1000シリーズとGSX-R1000Rの中間的な立ち位置? と思っていたのですが……詳細を掘り下げていくと装備がけっこう充実というか、本格的なことが判明してきました。

でもそうなると気になるのが価格だったり……

新型スーパースポーツGSX-R1000Rを最高峰の『ドリームバイク』に位置づけるとしたら、GSX-10Rはもうすこし身近な存在……で、あってほしい。

ところが!?

画像1: 装備だけを見れば『高級路線』だと思われるが……

なんと電子制御ステアリングダンパーを装備しているようです。

目下、私(北岡)の理解が間違っていなければ、スズキの全バイクラインアップで電子制御ステアリングダンパーを実装しているのはスーパースポーツGSX-R1000Rのみ。それくらいGSX-10Rは本気のバイクだという証明でもあります。

さらに言えばタイヤもすごい。

画像2: 装備だけを見れば『高級路線』だと思われるが……

前後に履かせるのは名作との呼び声も高いブリヂストンの『S23』です。

タイヤチョイスだけで見れば完全にスーパースポーツ路線だと言っていいでしょう。ちなみにGSX-S1000シリーズはダンロップの「ロードスマート3」で、カテゴリで言うのであればツーリングスポーツ。タイヤのライフ(寿命)も加味されたチョイスです。

対してS23は、かなり『走りのタイヤ』だと私は認識しています。

そこに加えて、まだある。

画像3: 装備だけを見れば『高級路線』だと思われるが……

走行シーンに合わせてエンジンフィーリングを変更できるSDMS(スズキドライブモードセレクター)が、隼やGSX-S1000GXに搭載されている『SDMS-α』なんです。トラクションコントロールなどは10段階+OFFから選択可能。

ちなみに同システムを搭載する隼もGSX-S1000GXも、新車価格は200万円を大きく超えています。そうなるとGSX-10Rも近い価格帯になるのでしょうか……

画像4: 装備だけを見れば『高級路線』だと思われるが……

また、GSX-10Rは前後サスペンションもフルアジャスタブルです。メーカーはKYB。

GSX-S1000やGSX-S1000GTはフロントはフルアジャスタブルですが、リアはプリロード調整と伸び側ダンパーの調整機構のみ。圧側ダンパーの調整はできないので、GSX-10Rはワンランク上のリアサスペンションを装備してくるものと思われます。

画像5: 装備だけを見れば『高級路線』だと思われるが……

ちなみにウインカーは「見通しの悪い交差点」のようなシチュエーションで、歩行者やクルマなどにバイクの存在を知らせる新機能SGBS(スズキグラウンドビーコンシステム)を初装備。

別記事でもお伝えしましたが電子制御の総数は実に15にも上り、その中には『タイヤのスライド量をコントロールする』という新機能まで搭載。ちなみにその『スライドコントロール』はトラクションコントロールが介入するより『前』に作用するアグレッシブな機能のようです。

さらに極めつけがこちら……

画像6: 装備だけを見れば『高級路線』だと思われるが……

純正アクセサリーのシングルシートカウルなのですが……なんとウイング付き!?

これまでの経験から言うと、スズキはこういうところで『お飾りパーツ』をやってきません。これを見ると、さらにGSX-10Rの本気度が伺えます。

言ってしまえばエンジンとフレームこそGSX-S1000シリーズと共通だけど、その他はけっこう本気で作り込んできている、としか思えない。

(下に続きます)

さすがに新型GSX-R1000Rや隼、GSX-S1000GTを超える価格帯にはならないと思いますが、身近な存在というレベルでもない気がします。

新型GSX-10Rはサーキット向けか、それとも公道のファンバイクなのか。スズキのことですから公道走行も視野に入れてくることは間違いないですが、その比重が気になるところ。

果たしてどんな立ち位置のバイクとして登場するのか……今から楽しみでなりません!

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