実は、膝は転倒時に最もダメージを受けやすい部位。最近では外から見えない薄型インナータイプや、衝撃時だけ固まるハイテク素材など、見た目と安全を両立できるギアが豊富です。この記事では、手軽な外付け型から服の下に隠せるインナー型、さらに欧州の安全基準「CE規格」の見極め方まで徹底解説。ツーリングから街乗りまで、大切な膝を守りながらスマートに走り出すための最適解を見つけましょう!

監修者:岡本修(Webライター)
大学時代から大型バイクに乗っていて、日常使いはもちろん、ツーリングやサーキット走行まで楽しんでいる。ジャケットやグローブといったギアを集めるのも好きで、時間があれば最新商品をチェックしている。

本記事は編集部が独自に制作した記事ですが、記事内のリンクから商品を購入すると、Amazon、楽天等のアフィリエイトプログラムから売上の一部がWebオートバイに還元されます。

膝プロテクターの選び方

バイクに乗る際、ヘルメットやグローブと並んで欠かせない装備のひとつが膝プロテクターです。しかし「パンツのシルエットが崩れるのが嫌」「どれを選べばいいかわからない」と、後回しにしているライダーも少なくないのではないでしょうか。

転倒時、膝は地面に最初に接触しやすい部位のひとつです。膝関節は一度大きなダメージを受けると回復に長い時間がかかるうえ、後遺症が残るケースもあるため、日常の通勤・通学からロングツーリングまで、プロテクターによる保護が非常に重要です。

近年はハードプロテクターを内蔵しながらも薄型でスリムなモデルや、衝撃時に瞬間硬化するソフト素材を採用したモデルなど、安全性とファッション性を両立する製品が続々と登場しています。本記事では、膝プロテクターの選び方をわかりやすく解説したうえで、おすすめ商品を紹介します。

装着タイプで選ぶ膝プロテクター

膝プロテクターには、大きく分けて「インナー装着型」と「アウター巻き付け型」の2種類があります。自分のライディングスタイルや普段の服装に合わせて選ぶことが大切です。

バイク用プロテクターには、ライディングウェアに標準装備されているウェア内蔵タイプと、後から取り付けたり付け替えができる単体タイプがあります。

また、近年は膝プロテクターをあらかじめ内蔵したライディングパンツも増えています。すでに愛用のパンツにプロテクターが備わっている場合は、まずその性能(素材やCE規格)を確認したうえで、必要に応じて単体タイプを追加・アップグレードするのもひとつの方法です。

画像: 装着タイプで選ぶ膝プロテクター

装着タイプで選ぶ膝プロテクター

インナー装着型

デニムやカジュアルパンツの下に装着できるタイプで、外から見てもプロテクターの存在がわからないのが最大のメリットです。体への密着性が高いため、転倒時でもプロテクターが大きくズレることがなく安心感が高いのが特徴です。普段着でバイクに乗るライダーや、街乗りメインのライダーに特に向いています。

【監修者の一言】
シルエットが崩れないため、バイク感を隠してカジュアルに街乗りしたい方に最適です。体に密着してズレにくいため、純粋な防御力・安心感の高さではこちらに軍配が上がります。

アウター巻き付け型

ライディングパンツやジーンズの上からベルトで固定するタイプです。着脱が手軽で、バイクから降りたらすぐに外せるのが魅力です。内側に履くタイプとは違い、バイクから降りたら素早い脱着が可能なため、使い勝手に優れています。ツーリング先での観光など、オンオフの切り替えが多いライダーにおすすめです。

【監修者の一言】
圧倒的な着脱の手軽さが魅力。目的地に到着したらサッと外してシートバッグ等に放り込めるため、旅先で観光や散策を多く楽しみたいロングツーリング派にベストです。

素材タイプで選ぶ膝プロテクター

プロテクターの素材は、安全性・快適性・スタイルに直結する重要なポイントです。プロテクターの素材には主に「ハードタイプ」「ソフトタイプ(衝撃を受けると硬くなる素材)」の2種類があります。

ハードタイプ

TPRラバーやポリプロピレンなどの硬質素材を使用したタイプで、確実な衝撃吸収性能が強みです。プロテクターが薄型設計のものなら、インナーとして装着してもパンツのシルエットが崩れにくいモデルも増えています。

【監修者の一言】
アスファルトの突起や、バイクのパーツに強く膝を打ちつけた際の「貫通防止性能」において圧倒的に有利です。サーキットや高速道路を多用する、スピードレンジの高い走りに向いています。

ソフトタイプ(衝撃時瞬間硬化素材)

装着時は柔らかく動きやすいにもかかわらず、衝撃を受けた瞬間に硬化して衝撃を吸収するタイプです。SAS-TECなどのブランドが採用しているこの素材は、普段の動作ではストレスなく、いざというときにしっかり守ってくれます。長距離ツーリングや通勤・通学での長時間装着に向いています。

【監修者の一言】
D3OやSAS-TECに代表されるこの素材は、現代のライディングギアの最高傑作と言えます。普段は膝の曲げ伸ばしに合わせて柔軟に動くため、乗車中も歩行時もストレスがありません。

CE規格で選ぶ膝プロテクター

膝プロテクターを選ぶうえで、安全性の基準として必ず確認しておきたいのがCE規格です。

バイク用のプロテクターは日本で正式に定められている安全規格がないため、ヨーロッパで使用されている「CE規格」がセレクトの目安となっています。CE規格はヨーロッパ連合で流通・販売する工業製品に必要な安全規格であり、ヨーロッパでプロテクターを販売するためには必ずクリアしていなければならない規格です。バイク用のプロテクターはCE規格の「EN1621」に定められており、膝プロテクターの規格は「EN1621-1」、さらには衝撃吸収の度合いによって「レベル1」と「レベル2」に分類されています。

  • CE規格 レベル1:平均伝達力35kN以下
  • CE規格 レベル2:平均伝達力20kN以下

一般の使用であればレベル1でも十分な安全性は確保できていると考えてよいですが、より高い保護性能を求めるライダーにはレベル2を選ぶことをおすすめします。

【監修者の一言】
プロテクター選びで迷ったら、製品タグにある「CE規格(EN1621-1)」の表記を必ずチェックしてください。これはヨーロッパの厳しい衝突テストをクリアした証です。
レベル1: 一般的なツーリングや街乗りに十分な基本性能。
レベル2: 伝達される衝撃力をさらに低く抑える(数値が小さいほど優秀)最高峰の基準。高速道路の多用やスポーツ走行を楽しむなら、レベル2一択です。

また、膝のみをカバーするタイプと、膝からすね(脛骨)まで保護範囲が広がるロングタイプがあります。腓骨までカバーする広い保護範囲のモデルは、転倒時に膝以外も守りたいライダーから好評を得ています。

さらに、サイズ選びも重要なポイントです。プロテクターによってはライディング中にズレてしまうものもあるため、足裏にループを引っ掛けて固定できるタイプや、ベルト調節機能付きのモデルを選ぶと安心です。

【監修者の一言】
盲点になりやすいのが「脛骨」への攻撃です。転倒時はバイクのステップや路面の縁石に脛骨を強打することが多いため、予算と服装が許すなら脛骨まで隠れるロングタイプが圧倒的におすすめ。さらに、走行中にプロテクターがズレては意味がないため、足裏ループやズレ防止のシリコンラバーが付いたモデルを選ぶのが、プロが実践する「絶対に失敗しない選び方」です。

デイトナ DP-004 スリムプロテクトガード ひざ用

デイトナ(DAYTONA)の膝プロテクターです。安全性の高い「CE規格 レベル2」をクリアする、SAS-TEC製トリプルフレックスを内蔵したサポーター型モデルです。普段は柔らかく身体の動きに追従して快適ですが、万一の衝撃時には瞬間硬化して患部をしっかり保護します。

サポーター部にはすべりの良い素材を採用して脱着をスムーズにし、ベルトの内側にすべり止めを設けることでベルト自体を廃止。すっきりとした装着感を実現しています。

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ダートフリーク POD K4 2.0 ニーブレース 左右セット

ダートフリーク(Dirtfreak)のニーブレースです。ニーブレースは一般的な膝プロテクターとは異なり、衝撃吸収だけでなく膝関節そのものの動きを制御して靭帯損傷を防ぐことを目的とした、上位カテゴリの保護装具です。

特許取得済みの「K4ニーブレース」は、従来のニーガードを超え、ひざのケガの発生率や重症度を抑える効果が臨床的に証明された本格派ギア。半月板や前十字靭帯(ACL)などの主要な靭帯損傷の予防、過伸展や過屈曲の抑制に威力を発揮します。

メインフレームにグラスファイバーを採用することで高い安全性とリーズナブルな価格を両立。一部を除き部品交換も可能で、長く愛用できる安心設計が魅力です。

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KADOYA RIDEN ニーガード

カドヤ(KADOYA)の膝プロテクターです。オールシーズン活躍するパッド入りの内側プロテクターで、高い安全性を誇る「CE規格レベル2」に適合した低反発ポリウレタン樹脂プロテクターを採用しています。

メッシュ素材を一部に使用したストレッチ生地により、快適なフィット感と優れた通気性を両立。普段着のパンツの下にスマートに装着でき、しっかりと膝を保護します。

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RSタイチ ステルス CE(LV2) ニーガード TRV080

RSタイチ(RS TAICHI)の膝プロテクターです。高い衝撃吸収力を誇る「CE規格レベル2」のプロテクター(TRV077)を内蔵した、インナータイプのニーガードです。デニムパンツなどの下に装着してもシルエットを崩さず、スマートに安全性を高めることができます。

本体には抜群のストレッチ性を備えた素材を採用し、下部にホールドベルトを設けることで、走行中のズレや違和感を最小限に抑えた左右セットのモデルです。

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アルパインスターズ SX-1プラズマ ニープロテクター

アルパインスターズ(alpinestars)の膝プロテクターです。「CE規格レベル1」の高通気性セミリジッドフレームに、柔軟性と衝撃吸収性を兼ね備えた「PLASMAプロテクター」を組み込んだ高機能モデルです。

膝の自然な動きに追従する独自の「デュアルギアシステム(DGS)」を採用し、ライディング時の操作性を妨げません。上下のエクステンション構造により、肌への食い込みやブーツ着用時の圧迫感を軽減した、快適性と高い保護性能を両立したアイテムです。

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HYOD D3O® AIR KNEE PROTECTOR

ヒョウドウ(HYOD)の膝プロテクターです。優れた衝撃吸収力を持つD3O®プロテクターをヒザに備え、メッシュ形状により抜群の通気性を実現しています。

裏地に配したノンスリップ生地がズレを防ぎ、ボトムスの下に装着することで万が一のダメージを劇的に軽減します。プロテクターは取り外して洗濯可能なため、いつでも清潔に保てる快適設計です。

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ラフアンドロード ステルスフィットニープロテクター CE2

ラフアンドロード(ROUGH&ROAD)の膝プロテクターです。パンツの外側に装着するタイプでありながら、スマートなシルエットを維持できるステルス設計が最大の特徴です。

「CE規格レベル2」をクリアした高いプロテクション性を誇るフレックスエアパッドを内包。外側のスポンジパッドとの二重構造で、不快な蒸れを抑えつつ万が一の衝撃から膝をしっかり守ります。脱着も容易で、長時間の着用でも窮屈さを感じさせない快適なアイテムです。

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コミネ SK-819 CEレベル2トリプルニーガード

コミネ(KOMINE)の膝プロテクターです。長年多くのライダーに愛されてきたベストセラーモデル「SK-608」をベースに、「CE規格レベル2」の認証を取得した進化したプロテクター。コミネならではの、ひざ周囲だけでなく腓骨(脛骨の外側)までをしっかりとカバーする広い保護範囲はそのままに、より高い衝撃吸収性能をプラスしました。

確かな安全性と、動きやすさを両立させた、毎日のライディングに安心感をもたらしてくれる頼れるアイテムです。

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各商品の比較一覧

製品名素材タイプ装着タイプCEレベル
デイトナ DP-004ソフト(SAS-TEC)インナーLevel 2
ダートフリーク POD K4 2.0ハード(FRP素材)アウター
KADOYA RIDEN ニーガードソフト(メッシュ素材)インナーLevel 2
RSタイチ TRV080ハードインナーLevel 2
アルパインスターズ SX-1プラズマハード(セミリジッド)アウターLevel 1
HYOD D3O® AIR KNEE PROTECTハードインナー
ラフ&ロード RR10124ソフト(フレックスエアパッド)アウターLevel 2
コミネ SK-819ハードアウターLevel 2
素材タイプ・装着タイプ・CEレベル一覧

膝プロテクターを安全に使用するためのTIPS

画像: 膝プロテクターを安全に使用するためのTIPS

膝プロテクターを安全に使用するためのTIPS

ポイント①:正しいサイズ・装着位置を確認する

プロテクターの効果を最大限発揮するためには、膝の皿(膝蓋骨)の中心にプロテクターのカップ部分がしっかり当たるよう装着することが重要です。衝撃吸収フォームの上にハードプロテクターが重ねてあるタイプだと着用時に窮屈に感じることがあるため、アウターはワンサイズ大きめが必要になることもあります。インナープロテクターを購入する際はなるべく試着することをおすすめします。

ポイント②:定期的なメンテナンスと買い替えのタイミング

プロテクターは使い続けることで素材が劣化し、本来の衝撃吸収性能が失われることがあります。特に転倒後は外観に変化がなくても内部の素材が破損している可能性があるため、必ず新品に交換してください。また、洗濯可能なモデルは汗や汚れを定期的に落とすことで、快適性を長く保つことができます。

【監修者の一言】
ヘルメットと同様に、プロテクターも「一度でも強い衝撃を受けたら交換」が絶対原則です。外側が綺麗に見えても、内部の衝撃吸収構造は破壊されています。また、衝撃時瞬間硬化素材などの樹脂やウレタンは、熱や経年で少しずつ劣化します。数年使って硬化したりひび割れたりしてきたら、命を守るための必要経費として、潔く最新モデルへ買い替えましょう。

ポイント③:ライディングパンツとの組み合わせを最適化する

インナー装着型の膝プロテクターを使う場合は、ストレッチ素材や少しゆとりのある股下設計のパンツと組み合わせると快適さが増します。ソフトタイプのインナープロテクターなら、シャツやカジュアルジャケットなど幅広いアウターにマッチしますが、スリム系のアウターを着てしまうとシルエットが崩れてしまうこともあります。普段着でバイクに乗るライダーは、あらかじめアウターとの相性を確認しておくと安心です。

【監修者の一言】
バイクにまたがって「膝を曲げた状態」のときに、プロテクターの中心が膝の皿にジャストフィットするか必ず確認してください。直立時ではなく、ライディングポジションで合わせるのが鉄則です。インナー型を使う際は、膝周りに少しゆとりのあるストレッチ素材のパンツを選ぶと、突っ張らずに快適なライディングが楽しめます。

まとめ:膝プロテクターを取り入れて、安全なバイクライフを

転倒時の膝へのダメージを防ぐ膝プロテクターは、ヘルメットやグローブと並ぶ大切な安全装備です。装着タイプと素材の違いを理解し、CE規格のレベルと保護範囲を確認したうえで、自分のスタイルに合った1枚を選んでください。

薄型・軽量化が進んだ現代の膝プロテクターは、ファッションを犠牲にせず安全性を高められる時代になっています。いざというときに後悔しないためにも、今シーズンから膝プロテクターをライディングギアの定番として取り入れてみてください。

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