トヨタ自動車株式会社は、バンコクで開催した発表会において新型ハイラックスのBEVモデルを公開しました。多様なパワートレーンを用意するマルチパスウェイ戦略の一環として、59.2kWhバッテリーと前後eAxleによる四輪駆動を採用し、航続距離300km以上の目標値が示されています。アジア市場に向けて2026年以降の発売が予定されています

画像1: 新型ハイラックス BEVモデルがアジアで世界初披露

まさかのBEVがラインナップ

トヨタは市場ごとのエネルギー事情に対応する方針を掲げ、ハイラックスにおいてディーゼル、BEV、FCEVの三つのパワートレーンを展開します。今回披露されたBEVモデルは、総電力量59.2kWhのリチウムイオンバッテリーと前後の高出力eAxleを組み合わせ、システム最高出力144kWを発生します。航続距離は300km以上を目標として開発が進められ、都市部と郊外を往復する実用域を想定した仕様とされています。FCEVモデルは2028年以降の導入が予定されており、地域ニーズに合わせた選択肢が段階的に整えられる見込みです。

これまでトランポとして活用できるBEVは非常に限られたモデルしか存在していませんでしたが、トヨタのハイラックスに採用され、いよいよ電動化の波が押しよせているということでしょうか。

車体パッケージとオフロードでの扱いやすさ

車体寸法は全長5320mm、全幅1855mm、全高1800mm、ホイールベース3085mmとなっています。従来型が担ってきた耐久性と積載性を引き継ぎながら、BEV化による静粛性と応答性が加わることで、未舗装路での走行性能や長距離移動の利便性が変化します。前後eAxleは低速域からの駆動力制御に優れ、段差乗り越えや砂利路面のような条件でも安定した挙動が期待できます。航続距離の設定値は山間部と市街地の移動を組み合わせた際の実用域を意識したものであり、充電インフラの異なる地域で使われる前提に沿った構成です。トヨタは「誰ひとり取り残さないモビリティ」の実現を掲げており、ハイラックスのBEVモデルは多用途での利用を想定した新しい選択肢として開発されています。

主要スペック(BEVモデル・プロトタイプ)

項目内容
駆動方式4WD
全長5320mm
全幅1855mm
全高1800mm
ホイールベース3085mm
バッテリー総電力量59.2kWh
航続距離(目標値)300km以上
システム最高出力144kW

This article is a sponsored article by
''.