レポート:黒石研仁(スマートモビリティJP編集部)
※この記事はウェブサイト「スマートモビリティJP」で2025年11月1日に公開されたものを一部編集し転載しています。
電動モペッド⇆電動アシスト自転車に対応、スペックも大幅アップした後継モデルが登場
「GFR-02」は原付一種に相当する電動モペッド(ペダル付き電動原付)だ。一般的なモペッドは、モーターを使わず人力で漕いでいる状態であっても“バイク”扱いされてしまうが、「GFR-02」はアフターパーツの「モビチェン」を装着すると、モペッドモードと自転車モードを合法的に切り替えできるため、唯一無二の製品として注目を集めてきた。

モビチェンで自転車モードになった状態の「GFR-02」。
今回発表された新モデル「GFR-03」は、ついにモペッド⇆電動アシストモードの切り替えに対応し、7段変速ギアも搭載したことで、電欠時に自転車として走行できるレベルから、“電動アシスト自転車”としてふだん使いできるレベルまでパワーアップされている。
また、タイヤサイズやバッテリー容量、モーター出力などといったスペック面の大幅強化に加え、リアキャリアを標準装備し、フロントバスケットのオプション設定など、日常での利便性にも配慮された製品に仕上げられているようだ。
ちなみに、車体価格は29万7000円となる見込みだという。「GFR-02」のモビチェン搭載仕様は30万8000円(取付費込み)、リアキャリアは1万4300円でオプション販売されているため、従来モデルよりも実質値下げされている点も嬉しいポイントと言えるだろう。
なお、モペッドモード非搭載の電動アシスト自転車モデル「GFR-03J」も開発されており、順調に製品化が進めば、年内にはMakuakeでの先行販売が開始される予定だというので、続報にも期待したいところだ。

GFR-03(左)と純電動アシスト自転車モデル「GFR-03J」の違い。
【GFR-03 主要諸元(開発中の数値)】
全長×全幅×全高 :1680×590×1170mm
適応身長 :150cm以上
重量 :26.8kg
耐荷重 :120kg
ブレーキ :前後ディスクブレーキ
ギア段数 :外装7段
バッテリー :リチウムイオン(36V・14Ah)
モーター :500W
航続距離 :40km(バイクモード)/100km(電動アシストモード)
充電時間 :6時間
タイヤサイズ :20インチ
本体価格 :29万7000円(予定)
前2輪・後1輪の特定小型原付や4輪特定小型原付なども展示
ジャパンモビリティショー2025のglafitブースでは、「GFR-03」のほかにも、開発中の前2輪・後1輪の3輪特定小型原付「NFR-T1 Pro+」「P.E.T.」や4輪特定小型原付「WAKU MOBI」などが展示されている。
「NFR-T1 Pro+」は、特定小型原付の電動バイク「NFR-01シリーズ」をベースに3輪化したコンセプトモデルで、オフロード向けのタイヤ、フロントバスケットとリアキャリアの搭載など、アウトドアユースに便利な仕様となっている。

前輪を二つに増やし、オフロード走行向けタイヤや積載装備の拡充など、アウトドアユースを意識した設計が特徴。
「P.E.T.」は、スクーターのような低床フレームを採用した3輪コンセプトモデル。ステップボード部分にバッグを取り付けると、小型犬も乗せられる程度の積載能力を発揮するようだ。

足元のバッグに小型犬のぬいぐるみを乗せている。
「WAKU MOBI」は、アイシンと共同開発している4輪の特定小型原付。車速や舵角に応じたリーンステア機構を搭載することで、普通自転車以下の全幅しかない4輪車でありつつも、安定走行が可能な画期的EVとして注目を集めている。

リーンステア機構搭載により、高い走行安定性が確保されている。
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