パナソニック サイクルテックは2025年9月25日、特定小型原動機付自転車「MU」を2025年12月上旬に発売することを発表した。
※この記事はウェブサイト「スマートモビリティJP」で2025年9月27日に公開されたものを一部編集し転載しています。

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電動アシスト自転車のノウハウを活かした“こがない自転車”が完成

近年、都市部を中心に短距離移動の需要が高まる中、電動マイクロモビリティの普及が進んでいる。すでに普及しつつある電動アシスト自転車を筆頭に、電動キックボード型や自転車型などの選択肢がある特定小型原動機付自転車(特定小型原付)は、通勤・通学、買い物、観光といった場面で利用されており、こうした背景を受けて、パナソニック サイクルテックは特定小型原付の開発を決定したのだという。

画像: 左は電動アシスト自転車「ビビ・EX」。見比べると電動アシスト自転車開発ノウハウを応用して設計されていることがわかる。

左は電動アシスト自転車「ビビ・EX」。見比べると電動アシスト自転車開発ノウハウを応用して設計されていることがわかる。

今回発表された特定小型原付「MU(エムユー)」は、これまでの電動アシスト自転車開発で培われたノウハウをもとに、電動アシスト自転車と共通仕様の部品を採用することにより、修理やメンテナンスが容易で、自転車のように身近なモビリティとして設計されている。

画像: 電動アシスト自転車と共通仕様のバッテリーを採用している。

電動アシスト自転車と共通仕様のバッテリーを採用している。

たとえば、自転車型をベースにまたぎやすく足つきも良いU字型フレームを採用した車体と20インチタイヤの組み合わせにより、安定性と取り回しを両立。さらに、12度の勾配を登坂できるパワーを持ちながらも、センサーで出力を抑制することでウィリーせずにスムーズな坂道発進を実現する高度な車両制御や、電動アシスト自転車と共通の大容量バッテリー搭載など、誰でも簡単に扱える製品に仕上げられているようだ。

画像: 勾配12度まで登坂できるが、坂道発進でウィリーを抑制するための出力制御機構も搭載している。

勾配12度まで登坂できるが、坂道発進でウィリーを抑制するための出力制御機構も搭載している。

ちなみに、特定小型原付は歩道走行禁止だが、「MU」は最高速度6km/hの歩道モードを搭載した特例特定小型原動機付自転車であるため、走行モードを切り替えることで車道・歩道の両方を通行可能である(「自転車歩道通行可」の標識・標示がある場合など、普通自転車が通行可能な歩道のみ)。

安全性に関しては、国土交通省の保安基準を満たした上で、独自の基準に基づく品質試験を実施。フレーム疲労試験やブレーキ性能試験、塩水噴霧試験などで耐久性や安全性を確認している。

画像: ブレーキ性能試験のようす。

ブレーキ性能試験のようす。

購入後のサポート体制も、保証制度や盗難補償制度が充実しており、製品保証は本体1年、フレーム・フロントフォーク3年、駆動ユニット3年で、バッテリー保証は製品登録後に3年間提供される。加えて、盗難補償優遇制度やロードサービスなど、安心して長期間利用できる環境が整えられている。

車体カラーは「マットソイルベージュ/マットジェットブラック」「シャインライトグリーン/ナチュラルブラック」「パールジェムホワイト/ナチュラルブラック」の3色展開で、メーカー希望小売価格は23万4000円だ。

パナソニックの参入により、特定小型原付の普及が加速していくのか、今後の販売台数推移は注目を集めるだろう。

【主要諸元 パナソニック MU】
全長×全幅        :1610×585mm
重量          :24kg
許容積載質量      :75kg
ブレーキ        :サイドプル形キャリパーブレーキ(前輪)
             ローラーブレーキ(後輪)
歩道走行モード対応   :あり
バッテリー       :リチウムイオン(25.2V・16Ah)
モーター        :250W
航続距離        :40km
充電時間        :5時間
タイヤサイズ      :20インチ
本体価格        :23万4000円

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