バイクのドライブチェーンに使用される潤滑剤、それが「チェーンルブ」。チェーンの摩耗やサビを防ぎ、スムーズな動作を維持するための必需品です。バイクの性能を発揮させ、安全に運転するためにはルブを使ったメンテナンスが必須。そこで正しい選び方や、おすすめ商品をご紹介します!

監修者:岡本修(Webライター)
大学時代から大型バイクに乗っていて、日常使いはもちろん、ツーリングやサーキット走行まで楽しんでいる。ジャケットやグローブといったギアを集めるのも好きで、時間があれば最新商品をチェックしている。

本記事は編集部が独自に制作した記事ですが、記事内のリンクから商品を購入すると、Amazon、楽天等のアフィリエイトプログラムから売上の一部がWebオートバイに還元されます。

チェーンルブの必要性

バイクのドライブチェーンは、エンジンの力を後輪に伝える重要な駆動装置のひとつであり、その状態は走行性能や安全性に直結します。このチェーンのメンテナンスを怠ると、摩擦が増えて抵抗が大きくなったりコマの動きが悪くなったりして、燃費の悪化や加速の鈍化につながります。

また、汚れが蓄積したり、チェーンが固着して巨摩の動きが悪くなったりすると摩耗が早まり、最悪の場合、走行中にチェーンが切れてしまうといった重大な事故に繋がる危険性もあります。チェーンは常に外部からの汚れや水分、ホコリに晒されているため、定期的なメンテナンスは不可欠です。

しかし、チェーンメンテナンスと聞くと、多くのライダー、特に初心者の方にとっては難しく、ハードルが高い作業だと感じられるかもしれません。実際に、どう作業すればいいのか、どのルブを選べばいいのか、といった疑問は尽きないものです。チェーンのメンテナンスは、適切なルブと正しい方法で行えば、誰でも手軽に、そして確実に愛車を良い状態に保つことができます。

画像: チェーンルブの選び方

チェーンルブの選び方

この記事では、チェーンメンテナンスの重要性から、チェーンルブの種類と特性、そして正しい使い方までを詳しく解説します。この記事を参考に、あなたにぴったりのチェーンルブを見つけて、愛車の性能を最大限に引き出し、輝きを長く保ちましょう。

チェーンメンテナンスはなぜ重要か?その効果とチェーンルブの役割

チェーンのメンテナンスがなぜ重要なのか理解することは、作業のモチベーションを維持する上でも大切です。チェーンを良好な状態に保つことは、単に見た目をきれいにするだけでなく、バイクの走行性能、安全性、そして燃費にも直結します。

画像: チェーンルブの効果と役割

チェーンルブの効果と役割

安全性

チェーンは、適切なメンテナンスを怠ると、錆びや摩耗が進行し、強度が低下します。メンテナンスせずに放置していると、走行中にチェーンが切れてしまうなど、トラブルのリスクが高まります。走行中にチェーンが切れると、走行不能になるだけでなく、後輪がロックして転倒したり、外れたチェーンが後続車に当たったりする危険があるため、安全に走行するためにも、定期的なメンテナンスは欠かせません。

寿命の延長

チェーンやスプロケットは高価なパーツです。しかし、清掃と注油を怠ると、チェーン内部に汚れが侵入し、摩擦が大きくなり、摩耗が通常より早く進んでしまいます。これにより走行中のトラブルのリスクが高まりますし、チェーンやスプロケットの交換時期も早まり、メンテナンスコストが発生します。適切なメンテナンスを行うことで、これらのパーツの寿命を延ばし、安全で経済的なバイクライフを送ることができます。

【監修者の一言】
チェーンやスプロケットは、製品によって使用できる上限走行距離の目安が定められています。寿命が来ると、チェーンが外れたり、切れたりするリスクがあるので、メーカーで定められた推奨交換距離数を基準にメンテナンスしましょう。

走行性能の維持

チェーンが汚れて抵抗が大きくなると、エンジンの力が後輪に効率的に伝わらなくなります。これにより、加速が鈍くなったり、スムーズさが失われたりします。チェーンルブを適切に注油することで、チェーンの動きがスムーズになり、本来の加速性能やレスポンスを維持し、快適なライディングを楽しむことができます。

燃費の向上

チェーンの動きが悪くなり、駆動抵抗が増えると燃費にも影響します。錆びたり汚れたりしたチェーンは抵抗も大きく、より多くのエネルギーを消費するため、燃費を悪化させます。一方で、スムーズに動くメンテナンスされたチェーンは、エンジンの力を効率的に後輪に伝えるため、燃費の向上にも繋がります。経済的なバイクライフのためにも、メンテナンスは重要なのです。

【監修者の一言】
チェーンが汚れている状態の場合、摩擦係数が大きくなって、燃費に影響する可能性があります。燃費を向上させるためにも、定期的にチェーンのメンテナンスをおこなうことが大切です。

チェーンルブの役割

チェーンルブは、チェーンのメンテナンスにおいて中心的な役割を担う潤滑剤です。主な役割は以下の通りです。

チェーンルブの役割:潤滑

チェーンルブは、チェーンのコマとコマ、ピンとブッシュといった接触する部分の摩擦を減らし、チェーンの動きを滑らかにします。これにより、抵抗が減り、スムーズな走行を可能にします。

チェーンルブの役割:保護

チェーンルブの被膜は、雨やホコリ、泥といった外部からの侵入物を防ぎ、チェーンを錆びや腐食から守ります。特にチェーンの内部にあるOリングを保護することは、チェーンの寿命を延ばす上で不可欠です。

おすすめチェーンルブ7選

ここからは、実際におすすめのチェーンルブを7種類見ていきましょう。各商品それぞれ個性があるので、しっかり比較してくださいね。

KURE スーパーチェーンルブ 180ml

呉工業のチェーン専用潤滑剤です。オートバイ、自転車、農機具用チェーンの潤滑と保護に特化しており、フッ素樹脂(PTFE)と高純度有機モリブデンを配合することで、優れた潤滑性、耐摩耗性、耐水性を実現しています。
これにより、長期間にわたって潤滑効果が持続し、スプレー後の走行でも飛び散りにくいのが特長です。シールチェーンにも安心して使用でき、過酷な条件下でもチェーンの性能を最大限に引き出します。

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KURE チェーン&ワイヤルブ 極圧潤滑被膜剤

呉工業のチェーン&ワイヤルブは、極圧潤滑被膜剤です。オートバイ、自転車、農機具などのチェーンはもちろん、金属製のワイヤやケーブルの潤滑、防錆にも適しています。高純度有機モリブデンを配合し、強力で粘着性のある潤滑被膜を形成することで、重負荷・低速回転時でも優れた耐摩耗性を発揮します。チェーンやワイヤの摩耗を防ぎ、寿命を延ばす効果があります。また、腐食やサビから保護し、不快なノイズを解消する効果も期待できます。

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ラベン ホワイトチェーンルーブ 100mL 97837-52104

LAVEN(ラベン)のチェーンルーブです。二輪車のシールチェーンをはじめ、各種チェーンの潤滑と防錆に特化したエアゾールタイプのメンテナンス用品。主成分にフッ素樹脂(四フッ化エチレン重合体)を配合したホワイトドライタイプのオイルで、チェーンやスプロケットの摩耗を低減し、高い耐久性を実現します。
さらに、ホワイトグリスの配合により高粘度で飛散が少なく、走行中の飛び散りを気にせずしっかりと注油可能。高い防錆効果でチェーンを保護し、愛車のコンディション維持に貢献します。携帯に便利な100mLのミニボトルで、旅先での緊急メンテナンスにも重宝します。

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ニューテック スーパーチェーングリース NC-104

ニューテックのスーパーチェーングリース NC-104は、レーシングカート専用のチェーンオイルです。従来の粘度で吸着させるのではなく、コンプレックスエステルを採用し、チェーンおよびスプロケットに電気的に吸着させて油膜を形成。これにより、フリクションを低減し、エンジン回転性能の向上に貢献します。優れた潤滑性でチェーンの摩耗を防ぎ、過酷なレースコンディション下でも安定した性能を発揮。420ml入りで、モータースポーツシーンでの使用に最適化されています。

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シュアラスター チェーンクリーナー チェーンルブ セミドライタイプ

シュアラスターのチェーンルブ セミドライタイプは、自転車用チェーンの潤滑と保護に特化した製品です。フッ素樹脂(PTFE)を配合し、チェーンの潤滑性を高めることで、軽快なペダリングとスムーズな回転を実現します。
さらに、ファインセラミックスが配合されているため耐摩耗性にも優れ、300km以上の走行にも対応。表面に被膜が形成されベタつきが少ないため、路面や空気中の汚れが付着しにくいのが特長です。雨天時でも優れた防錆効果を発揮し、チェーンを清潔に保ちながら長期間保護します。

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モチュール C2 チェーンルブ ロード 16406421

モチュール(MOTUL)のC2 チェーンルブ ロードは、オンロードバイク向けに開発された強力粘着タイプのチェーンオイルです。ストリート走行からレースまで幅広く対応し、高速・高回転時でも飛び散りにくいのが特長です。無色透明で仕上がりが美しく、Oリング・Xリング・Zリングといった全てのタイプのチェーンに使用可能です。優れた浸透性能によりチェーン内部まで潤滑し、高い保護能力を発揮。防水性・防錆性にも優れ、チェーンを長期間良好な状態に保ちます。

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モチュール C5 チェーンペースト 106513

モチュール(MOTUL)のC5 チェーンペーストは、オンロードバイク向けの高性能チェーン潤滑剤です。粘着性に優れたペーストタイプで、ブラシが一体となっているため手が汚れにくく、塗布しやすいのが特長です。強靭な油膜を形成することで、バイクのチェーンを長期間にわたって保護し、高速走行時でも飛び散りにくい設計になっています。Oリング、Xリング、Zリングなど全てのタイプのチェーンに対応し、水や塩分に対する耐久性にも優れています。白いペーストなので、塗布状況が一目で確認できるのも便利なポイントです。

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チェーンルブの種類と選び方のポイント

チェーンルブは、主に「スプレータイプ」と「ボトルタイプ」があるほか、ルブ自体の状態も「ドライタイプ」「ウェットタイプ」「セミウェットタイプ」の3種類に分けられます。それぞれに異なる特徴があり、選び方を間違えるとメンテナンスの効果が十分に発揮されないので、それぞれの特徴を理解して、適切に選ぶようにしましょう。

画像: チェーンルブの種類

チェーンルブの種類

ルブの形状と選び方

チェーンルブには、スプレータイプとボトルタイプがあります。 スプレータイプは、広範囲に均一に塗布しやすいため、素早く手軽に作業を済ませたい方におすすめです。ただし、飛び散りやすいため、作業前に車体を養生する必要があります。ボトルタイプは、チェーンのコマ一つ一つに丁寧に注油できるため、飛び散りの心配が少なく、ピンポイントでルブを塗布したい方におすすめです。

ドライタイプ

粘度が低く、サラサラとしたオイルが特徴です。塗布後、溶剤が揮発し、薄く乾いた被膜を形成します。この被膜は砂やホコリが付着しにくいため、チェーンをきれいに保ちやすく、日常的に舗装路を走ることが多いライダーや、バイクの見た目にこだわる方におすすめです。しかし、粘度が低いため、雨や泥に弱く、流れ落ちてしまう可能性があります。そのため、雨天走行後や、こまめなメンテナンスが必須となります。頻繁に注油する手間を惜しまない方や、クリーンな状態を保ちたい方に最適です。

ウェットタイプ

粘度が高く、しっとりとした被膜を形成するオイルです。チェーンにしっかりと付着するため、潤滑効果が長持ちし、耐久性や耐水性に優れています。雨の日やオフロード走行、長距離ツーリングなど、過酷な状況下でのライディングが多いライダーにおすすめです。一方、粘度が高いため、走行中に余分なルブが遠心力で飛び散り、ホイールや車体を汚しやすいというデメリットがあります。また、砂やホコリが付着しやすいので、定期的な清掃も重要です。

セミウェットタイプ

ドライタイプとウェットタイプの中間的な特性を持つルブです。適度な粘度で潤滑性と持続性を持ちつつ、飛び散りや汚れの付着を抑えるようにバランスが取られています。どのタイプを選べば良いか迷っている方や、街乗りからツーリングまで様々なシチュエーションでバイクに乗る方におすすめの、汎用性の高いタイプです。多くのライダーにとって、バランスの取れた選択肢となるでしょう。

チェーンルブを使う際のTIPSと注意点

チェーンルブを正しく使うことで、その性能を最大限に引き出すことができます。

画像: チェーンルブ使用時のTIPS

チェーンルブ使用時のTIPS

清掃後の注油を徹底

チェーンルブを塗布する前に、チェーンクリーナーで古い油汚れやホコリを完全に清掃することが最も重要です。清掃を怠ると、古い汚れがチェーン内部に詰まったままになり、ルブの浸透を妨げたり、ルブに汚れが混ざり込んで研磨剤のような働きをしてしまうことがあります。これにより、チェーンの摩耗を早めてしまうので、クリーナーで汚れを落とし、チェーンが完全に乾いたことを確認してからルブを塗布しましょう。

【監修者の一言】
チェーンルブを塗布するまえに、チェーンを綺麗に洗浄することが大切です。チェーンが汚れている状態で、新しいチェーンルブを塗布しても、本来の性能が発揮できません。チェーンクリーナーとブラシを使用して、汚れをしっかりと落としましょう。

塗りすぎに注意

ルブは塗りすぎると走行中に遠心力で飛び散り、ホイールや車体を汚す原因になります。ルブはチェーンのリンク一つ一つに少量ずつ、均等に塗布しましょう。ルブが全体に行き渡ったら、ウエスなどで余分なルブをしっかりと拭き取ることが大切です。この一手間をかけるだけで、チェーンをきれいに保つことができます。

【監修者の一言】
チェーンルブを過剰に塗ると、走行中にチェーンルブが飛び散ってタイヤに付着してしまいスリップする可能性があります。また、ブレーキディスクやブレーキパッドに付着して、ブレーキの効きが悪くなる可能性もゼロではありません。そのため、余分なチェーンルブは必ず拭き取るようにしましょう。

注油はチェーンの内側から

チェーンルブは、チェーンの内側(スプロケットと接触する側)から塗布するのが基本です。これにより、ルブがチェーンのピンやブッシュといった重要な部分に浸透しやすくなります。この部分にしっかりとルブが行き渡ることで、チェーンの寿命が延びます。

注油後の放置時間

チェーンルブは、塗布後すぐに走行するのではなく、しばらく時間を置いて浸透させることが推奨されます。特にドライタイプやセミウェットタイプは、溶剤が完全に揮発して被膜が形成されるまで、数十分から数時間放置することで、飛び散りを最小限に抑え、本来の性能が発揮されます。

メンテナンスの頻度

チェーンルブを注す頻度は、走行距離や天候によって変わります。一般的には、500kmから1,000km走行ごとに注油するのが目安です。また、雨天走行後や、泥道などを走った後は、ルブが流れ落ちている可能性が高いため、早めにメンテナンスを行いましょう。

Oリングの確認

チェーンのメンテナンスと合わせて、Oリングの状態も確認しましょう。Oリングはチェーン内部の密閉部品で、ここが劣化するとチェーン内部に水分やホコリが侵入し、チェーンの寿命を大幅に縮めます。Oリングにひび割れや損傷がないかを目視でチェックしましょう。

【監修者の一言】
Oリングは非常に重要な部品です。ひび割れや損傷が発生している場合は、走行中に外れてしまって大きな事故につながりかねません。そのため、メンテナンス時に目視で状態を確認しましょう。

まとめ:最適なチェーンルブで、愛車を最高の状態に

チェーンルブは、バイクの性能を維持し、ドライブチェーンの寿命を延ばすために不可欠なアイテムです。ドライ、ウェット、セミウェットといった種類の中から、あなたのライディングスタイルや環境に合った最適な一本を選ぶことで、チェーンメンテナンスはより効果的で手軽なものになります。

この記事で解説したチェーンルブの種類や選び方、そして正しい使い方を参考に、あなたの愛車にぴったりのチェーンルブを見つけてください。

適切なメンテナンスによって、あなたのバイクは常にスムーズに動き、最高の輝きを放ち続けるでしょう。さあ、最高のコンディションで、次のツーリングへと出発しましょう。

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