2025年8月27日、電動モビリティシェアサービスのLime(ライム)は、沖縄県那覇市にて国内初となる一般利用者向けの「バッテリースワップステーション」を設置し、利用者自身によるバッテリー交換制度を開始すると発表した。同プログラムでは、ユーザーが電池残量が少ない車両のバッテリー交換に協力すると「30分乗車無料」のインセンティブが付与されるという。
※この記事はウェブサイト「スマートモビリティJP」で2025年8月28日に公開されたものを一部編集し転載しています。

ユーザーによるバッテリー交換で運用効率アップを実現

Lime(ライム)はアメリカ発の電動マイクロモビリティシェアサービスで、世界5大陸・約30カ国で数億回以上の乗車実績を有している。日本では2024年8月からサービスを開始し、現在は立ち乗りの電動キックボードのほかに、座り乗りの電動シートボードの2機種でサービスを提供している。このうち電動シートボード「Limeラクモ」は都市部の短距離移動をサポートする新しい選択肢として期待されている。

画像: 日本専用設計の電動キックボード(左)と電動シートボード「ラクモ」(右)

日本専用設計の電動キックボード(左)と電動シートボード「ラクモ」(右)

今回、沖縄県那覇市の「パレットくもじ」と「いとみね会館」に「バッテリースワップステーション」が導入されるという、特定小型原動機付自転車において国内初の試みが開始された。従来、電動モビリティシェアリングサービスでは、運営スタッフがバッテリー交換作業を行うのが一般的であったが、利用者自身が交換を行える仕組みを制度化することより、車両の電池残量が少なくても、すぐに走行を再開することができるようになる。

画像: バッテリースワップステーションにセットされている充電済みバッテリーと車両のバッテリーを交換する。

バッテリースワップステーションにセットされている充電済みバッテリーと車両のバッテリーを交換する。

また、バッテリー交換に協力したユーザーには、インセンティブとして30分間の無料乗車特典が付与されるため「タダ働き」にはならないのもメリットである。運営サイドの目線から見ると、スタッフ作業の効率化と稼働率の最大化が見込め、ユーザーサイドの目線では電池切れを気にせず利用できるだけでなく、バッテリー交換に協力することでお得に乗車できると、まさにWin-Winの制度といえるのではないか。

同社によると今回の那覇市での導入を皮切りに、全国主要都市への展開を検討しているとのことで、電動モビリティシェアリングサービスにおけるスタンダードとして定着していくのか、今後の展開にも注目したい。

画像: 【アプリでの操作方法】Limeバッテリー交換のやり方(動画提供:Lime) www.youtube.com

【アプリでの操作方法】Limeバッテリー交換のやり方(動画提供:Lime)

www.youtube.com

設置場所・運用概要

設置場所①パレットくもじ1階 シースルーエレベーターホール(証明写真機横)
 (那覇市久茂地1-1-1)
 運用時間:毎日 朝7時~夜24時
②いとみね会館1階西側(建物前面スペース)
 (那覇市牧志2-17-12)運用時間:24時間(台風など災害時を除く)
 運用時間:24時間(台風など災害時を除く)
利用特典バッテリーを交換した利用者に「30分の無料乗車」を付与
内容・利用者が自らバッテリーを交換できる専用スタンドを設置
・オペレーターによる交換頻度を削減し、効率的な運用を実現
・バッテリー再利用を促進し、持続可能なモビリティ社会の実現を目指す

Limeバッテリースワップステーションの画像一覧

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