恐れていたことが現実となってしまいました……隼駅まつり2025における最新の『ニセブサ事情』をレポートします。

真におそるべきは『雨』以上に『ニセブサ』なのかもしれない

去る8月10日(日)に行われた『隼駅まつり2025』は開催15年目にして初の雨……それも大雨の天気予報で試練の年となりました。しかしながら結果的には「雨にも負けないイベント」であることが実証され、来年度2026年の開催に大きな期待が寄せられています。

だがしかし………

光あるところには必ず影ができる。そして光が強ければ強いほど影は濃く、暗くなるものです。

昨年の傾向を鑑み、例年以上に警戒感を高めた我々『スズキのバイク!』編集部は8月10日(日)のイベント開催日前日にニセブサ特別捜査本部を急きょ設置。気持ちの上では過去に前例のない警戒態勢を敷いて本イベントに私服捜査官を潜入させています。

画像: 真におそるべきは『雨』以上に『ニセブサ』なのかもしれない

予想されたとおり『隼駅まつり2025』当日は朝から雨。しかも警報級の大雨の可能性が8日に鳥取地方気象台より示唆されたためメイン開催の8月10日も例年ほどの台数ではありませんでした。

これは当然のこと。終日の雨が確定した屋外バイクイベントなのですからある程度の台数減は予想の範疇と言っても良いでしょう。

しかしその中で……

画像: ごく自然に聖地に紛れ込むニセブサの一例

ごく自然に聖地に紛れ込むニセブサの一例

悪天候にも関わらずニセブサ勢力は一気に拡大を見せる結果となってしまいました。昨年比で倍増……いや3倍増か。参加台数の総数が雨により例年を下回る中でニセブサだけが増加なのですから……相対的に見れば急増したと言って間違いないでしょう。

恐れていたことが現実になってしまいました……

これより令和7年度『ニセブサ白書2025』の報告書を公開いたします。

【新たな手口】バイクから離れられたら追跡は絶望

画像1: 【新たな手口】バイクから離れられたら追跡は絶望

イベント開催当日の朝、聖地である『隼駅』において不審な車両を発見。

当該ニセブサはトリコロールカラーでパリ・ダカールラリーにすら出場できるポテンシャルを秘めたレジェンド級の『隼』を装っていました。捜査班は降りしきる雨の中、張り込みを開始。しかしながら周囲に車両の所有者と思われる人物の姿は一切見当たりませんでした。

周辺の人々に聞き込みを行っても「わからない」という返答。このまま迷宮入りか……と諦めかけていたところ……

木田さん

画像2: 【新たな手口】バイクから離れられたら追跡は絶望

確保ーっ!!!

粘り勝ちです。所有者と思しき人物に駆け寄り検挙に成功しました。第一号!

『フフ……最初からそのつもりでしたから……だから……(ニヤリ)』

画像3: 【新たな手口】バイクから離れられたら追跡は絶望

な、んだと……!?

木田さんが着ていたのはWEBで事前販売されていたスズキ公式の隼駅まつり2025 オリジナルTシャツ……隼オーナーではないのに事前販売まで利用して仕込んだというのか!?

『隼駅まつり、ここだけじゃない。次はカタナミーティングですよ。もうTシャツは手に入れています。そうですね……さしずめ模造刀、とでも言っておきましょうか』

画像4: 【新たな手口】バイクから離れられたら追跡は絶望

鋭く、薄く笑う木田さん。このTシャツを着ている状態でバイクから離れられたら捜索は完全に絶望です。おそるべき奸計。まさかオーナーまで「隼乗り」に扮しているとは……新たな特殊偽装案件の出現です。

また、木田さんの車両は360度全方位において完璧に隼に偽装。リアルアドベンチャーバイクらしく高い防水性能を持つ思われる対策が施されていました。

次は……カタナが狙われている!?

ジクサーSF250に見えるが……不審な点が残る

河内山さん

画像1: ジクサーSF250に見えるが……不審な点が残る

ワンポイントの『隼』偽装では歴戦の捜査員の目を欺くことはできません。

スズキの250ccライトウェイトスポーツ『ジクサーSF250』であることを隠そうともしていない大胆な潜入を試みたのは横浜から走ってきたという河内山さん。

だがこのジクサーSF250……何かがおかしい……

画像2: ジクサーSF250に見えるが……不審な点が残る

『これはMotoGPカラーでして。インドモデルで日本国内に正式に輸入されていないはずなんですが……なぜか中古車で見つけましてね』

山口県が実家だという河内山さんは今回が初参加。隼ロゴのステッカーは時価330円だったといいます。どうやら巷には「そういった物品」が流通しているようだったので入手経路を訪ねてみた。

『これは近所のお店で。わたし先週、鈴鹿8耐に行ったんですがスズキブースで「隼ステッカーキット」なんていうものも売っていましたよ?』

絶句。

まさか公式も関与かっ……!?

画像3: ジクサーSF250に見えるが……不審な点が残る

『ずっと来てみたかったんです。隼駅まつりは隼以外で来てもいい心の広いイベントだと聞いて。いっそ隼になっちゃえばいいって……昨年WEBの記事で見かけまして』

それたぶん……私(北岡)の仕業です。申し訳ありません。ひょっとしたら私……無意識で新たなニセブサを生み出してしまったのかも……

(下に続きます)

バイクを離れ雑踏に紛れ込まれたら完全に足取りを追えなくなる『公式Tシャツ事前購入』という恐るべき手法。ジクサーSF250だが正規の国内仕様ではないというギリギリ感の残る車両をニセブサ化。

ですが、これはまだ『序章』に過ぎません。

次回『ニセブサ白書2025 ②』では指示役と実行役が分かれていたケースと、それに親しい友人を巻き込んでしまったケースの報告を行います。

足かけ3年……ついに検挙!

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