スズキのミドルネイキッドスポーツ『SV650』をベースとし2018年に登場した『SV650X』。ネオクラシックなスタイリングに仕立て直されたロードスターの実力は? 中古市場も狙い目の2018年モデルのインプレを再チェック!
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【試乗インプレ】スポーティさと個性を磨いた魅惑のラリースタイル!【SUZUKI SV650X ABS】(2018年)

SUZUKI SV650X(2018)

画像: 【試乗インプレ】スポーティさと個性を磨いた魅惑のラリースタイル!【SUZUKI SV650X ABS】(2018年)

文:宮崎敬一郎
※この記事は2018年10月25日にwebオートバイで公開されたものを再構成した記事です。

精悍に変わったルックスと節度あるハンドリングが光る

このSV650X、SV650の外装を少し変えただけとは思えない変身ぶりだ。レトロテイストのビキニカウルとセパハンの採用で雰囲気は勇ましくなり、ルックスにレトロともスポーティともとれるスパイスが利いていて、とてもいい感じだ。

もともと、SV650は軽快なハンドリングとパンチのあるパワフルなエンジンが魅力のミドルスタンダードスポーツ。このクラスはツーリングやちょっとしたスポーツができる手頃なバイクとして欧州で大人気。レベルの高い万能性と扱いやすさを持っている。

画像1: 精悍に変わったルックスと節度あるハンドリングが光る

ライポジと雰囲気を変えたこの「X」も、基本的にはそのキャラクターを継承する。足回りがしなやかに動くので、街中でも峠道を流すようなライディングでも乗り心地がいい。車重が197㎏と軽いのもあるが、フットワークもかなり軽め。クセのないハンドリングで、キレのある軽快な機動ができる。

ただ、以前乗った初期型から変わったと感じる部分がある。それはハンドリング。コーナリング中に走破する大きなギャップにずいぶん強くなっている。具体的に言うと、ハードなスポーツライディングを行っているときに、車体を大きく揺するほどのギャップを通過したときの感触のこと。衝撃に対する車体の収束が良好で揺れがすぐに収まるのだ。

フロントに荷重が乗る、上体を低めにしたXのライポジが影響しているのか、足回りのセッティングが変わったのかはわからない。だがいい感触だ。ほどよく車体に節度を増したことで、ネオレトロカフェレーサーの雰囲気に合った味付けになっているし、スポーティな走りも気分よく楽しめる。

画像2: 精悍に変わったルックスと節度あるハンドリングが光る

ただ、新採用のハンドルが関係するライポジにちょっとクセがある。タンクを避けたグリップの絞り角が弱く、ヒジが開き気味になり、手首の角度の収まり方が良くない。僕はどんなライポジにも順応する方だが、自然な操作ができるようになるまで時間がかかった。

100㎞/h・6速の回転数は4500回転。ライバルのMTー07よりトルキーだが、200回転ほど多く回っている。クルーズ中の瞬発力などはダイレクトだし、7000〜1万1000回転のパワーバンドと伸びはこのクラスのNKの中でも強力だ。

このXのシャレたルックスや動力性能、そして走りは大いに魅力的。ネオレトロという演出に拘らずとも、身軽でよく走るイキなスポーツバイクと考えていい。

文:宮崎敬一郎
※掲載記事は記事公開時点での内容であり、時間の経過などに伴い内容に不備が生じる可能性があります。御了承ください。

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