▶▶▶『チョイフル!』の公式X(旧Twitter)はこちら!
スポーツライディングが充実する“丁度良い”大型バイク!

街中ではまるで250~400ccのバイクに乗っているようなコンパクトさと扱いやすさを披露したスズキのミドルスポーツネイキッド『SV650』。
ですが、もちろん中身は650ccの大型バイク!
街中でもレスポンスが優しく扱い易いだけで、発進や加速の力強さは中型クラスと段違い!
ですが、2023年モデルに試乗して『SV650』最大の魅力だと感じたのは想像の上を行くスポーツ性能の高さ!
もう、めちゃくちゃに楽しいんです!

乗る前は『SV650』のオーソドックスな装備やスタイリングやシート高といったディメンションから「大型初心者向けのエントリーモデルかな?」なんて思ってしまっていましたが、まったくの見当違い!
まず、街中では力強くも穏やかなフィーリングだったV型2気筒エンジンですが、8500回転での最高出力は72PS。

高回転域では弾けるようなパワーで小排気量モデルとはまるで違うパワーフィールを体感できます。
それでいて、100馬力オーバーのモンスターマシンのような「開けきれない」もどかしさや気疲れが少ないから、パワーを持て余さずに楽しめます。
スロットルレスポンスがリニア過ぎてギクシャクする、なんてこともないからスムーズに走ることが出来るのが好ポイントです。
サスペンション類もオーソドックスな正立タイプですが、路面追従性は十分。
アップハンドルで荷重が後ろに寄ると思いきや、意外にもフロントがどっしり安定しているように感じたのも好印象。乗車姿勢の自由度が高いのはネイキッドバイクのメリットですね!

トレール量が106mmというのが影響してかハンドリングはやや穏やかで、ライダーが意識して舵を切っていくような感覚。
ですが、17インチホイールとアップハンドルとの組み合わせにより、極端にスパっと切れ込むことも、思うように曲がらないこともなく、絶妙なバランスで思い通りのライディングを楽しめます!
薄くて固めだな、と思っていたシートも、高速道路ではちょっぴりお尻が痛くなったけど、コーナリングでは滑りづらい表皮のおかげで姿勢がビシッと安定。金属製のステップもライディングに集中できるため、ワインディングではかなり頼もしい味方でした。

イニシャル調整などの小難しい機構を備えない正立フロントフォークでモードセレクターはなし。
しかし『SV650』はそういったものが必要ないくらい整った扱い易さと安定した走行性能を兼ね備えた大型スポーツバイクなんです!
とは言え足つきの良さや軽さ、豪華な装備を持たないが故のリーズナブルさでエントリーユーザー向きの側面を持っているのも事実。
つまり『SV650』はめちゃくちゃ楽しくて、しかも中古が安いってこと!

シンプルながら十分に大型バイクの魅力を堪能できる『SV650』は自分でカスタマイズして育てていくベースとしても優秀かも?
そんな『SV650』ですが、中古だと安くて40万円台から狙えます!※2025年6月13日時点
「中古が安い」は付加価値であってこのバイクの本質ではないけれど、バイクがお高い昨今の物価事情。
バイクに乗るという夢をかなえるなら、素性が良く中古でお手頃な『SV650』は選択肢のひとつとしておすすめですよ!