2025年5月17日・18日に東京ビッグサイトにて開催されたフォーミュラEとの併催イベント「TOKYO GX ACTON CHANGING」では電動モビリティの展示も行われた。デイトナが開発した特定小型原付区分の電動キックボード「DK01」に試乗する機会を得たので、走行感覚をレビューしたいと思う。
※この記事はウェブサイト「スマートモビリティJP」で2025年5月30日に公開されたものを一部編集し転載しています。

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デイトナが開発したレトロデザインの電動キックボード「DK01」

バイクのアフターパーツメーカー「デイトナ」が手がける電動キックボード「DK01」は、一般的な電動キックボードとは異なり、足をのせるステップボードがボディメインフレームを中心に左右へ分離しているのが最大の特徴である。

一般的な電動キックボードでは、バランスをとるためステップボードの中心線上に足を前後に配置して乗車する人が多いのではないだろうか。わかりやすく言えば、平均台の上を歩くように足を交差させるように乗るパターン、または少数派かもしれないが横(もしくは斜め)向きにしてスケートボードのように乗車するスタイルのことだ。

一方でDK01は、前述した車体構造により、ボディメインフレームをまたいで仁王立ちのように足を左右に開いて乗車することになる。

画像: ステップボードが車体フレームとバッテリーパックによって区切られており、車体後部にはリアキャリアも標準装備している。(画像引用元:デイトナ公式HP)

ステップボードが車体フレームとバッテリーパックによって区切られており、車体後部にはリアキャリアも標準装備している。(画像引用元:デイトナ公式HP)

電動キックボードは意図しない発進を抑制する安全対策として、片足で路面を蹴ってスタートしてからモーター駆動を始める機能を搭載することが多く、このDK01も同様の機能を採用する。ステップボードがボディ中央にあるモデルであれば発進時に左右バランスを取ることも難しくないが、DK01では重心から横にズレたところに体重がかかるため、ボディを少し傾かせてスタートすることになる。一般的な電動キックボードとは操縦感覚が違うという点に、気をつけなくてはならない。

ただし一度発進してしまえば、体を進行方向正面に向けていることの安心感があり、そして左右重量バランスの良さによる安定した乗車姿勢を実現できること、36V・350Wと扱いやすいパワー感のモーターとの組み合わせで、軽快な走行フィールをもたらしてくれる。

とくにボディフレームを足で軽く挟むように立つと車体との一体感が増すため、電動キックボードらしい目線の高さと風を切って進んでいく気持ちよさをより一層味わえるだろう。

走行可能距離50kmを実現する36V・13.6AhのバッテリーはブラウンのPUレザー(フェイクレザー)ケースに収納されて、車体中央部分に配置されている。バッテリーの着脱は簡単に行えるので、車載したまま充電、取り外しての自宅充電の両方に対応しており、集合住宅のユーザーでも導入しやすいモデルとなっている。

PUレザーケースの容量はほとんどバッテリーで埋まっているため、小物入れとしての機能は限定的。一方、電動キックボードとしては珍しくリアキャリアを標準装備しているので、例えば全長1150mm/全幅600mmをはみ出さない程度のデイトナが扱うGIVIモノロックケースを装着すれば、電動キックボードの弱点である収納スペースの少なさをカバーできるのだ。

ちなみにステップボードとハンドルステム部分を折りたたむことでコンパクトにでき、室内収納&車載しやすい点も嬉しいポイントである。

車体カラーは「ミスティブルー」、「マットブラック」、「デイトナオレンジ」、「ダークグリーンメタリック」、「アイボリー」の5種類をラインナップして車両価格は21万7800円となる。

【主要諸元 デイトナ DK01】

全長×全幅×全高1150×600×1120mm
重量非公開
耐荷重100kg
ブレーキ前後ディスクブレーキ
歩道走行モード対応あり
バッテリーリチウムイオン(36V・13.6Ah)
定格出力350W
最高出力非公開
航続距離50km
充電時間7〜8時間
タイヤサイズ12インチ
防水性能非公開
本体価格21万7800円

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