バイクのドライブチェーンは雨や砂埃、古い油で汚れやすいもの。汚れはサビや摩耗を招き、チェーンの動きを悪くして燃費や性能を低下させる可能性も。それを防ぐには、専用のチェーンクリーナーを使った定期的なメンテナンス。この記事では、チェーンクリーナーを選ぶうえでのポイントを解説し、おすすめ商品を厳選! ぜひ、バイク用チェーンクリーナー選びの参考にしてくださいね。

執筆者:海波爽(ライター)
17歳頃に原動機付自転車の免許を取得し、18~19歳頃に普通自動二輪車の免許を取得。以降バイクの楽しさに目覚め、気の向くままにゆったりと流すように出かけています。チェーンの掃除やプラグ交換など、簡単なメンテナンスは自分でしますが、オイル交換のような後始末に手が掛かるものは少し苦手です。最近は車にも興味を持ち、スポーツカーの情報を追う日々です。

本記事は編集部が独自に制作した記事ですが、記事内のリンクから商品を購入すると、Amazon、楽天等のアフィリエイトプログラムから売上の一部がWebオートバイに還元されます。

チェーンクリーナーの選び方1:成分で選ぶ

バイクチェーンの清掃に必須なチェーンクリーナー。その選び方にはいくつかのコツがありますが、まず最初に押さえておきたいのが「成分」。バイクのチェーンクリーナーの成分は、大きく以下の2つに分けられます。

・石油系
・アルカリ系

石油系チェーンクリーナーの特徴と選び方

石油系チェーンクリーナーは、水を使わずにチェーンの洗浄ができるのが特徴。そのためチェーンの洗浄後に水洗いが難しい、マンションやアパートなどにお住まいの方に向いています。

ただし、石油系チェーンクリーナーは、シールチェーンのOリングを劣化させてしまう可能性があるので、注意が必要です。石油系チェーンクリーナーを使う場合は「シールチェーン対応」と明記されている商品を選ぶほうが良いでしょう。

画像: 石油系チェーンクリーナーの特徴と選び方

アルカリ系チェーンクリーナーの特徴と選び方

一方のアルカリ系は水洗いが可能なのが特徴です。そのため、チェーンやその周辺に付着した汚れごと洗い流したい場合に有効。加えて、アルカリ系チェーンクリーナーはゴムなどに対してダメージが少ないため、シールチェーンにも安心して使用可能です。

油汚れがメインのオンロード車には石油系チェーンクリーナーを、泥汚れが広範囲に付きやすいオフロード車にはアルカリ系チェーンクリーナーを使って水で洗い流すなどといった使い分けもおすすめです。

チェーンクリーナーの選び方2:乾燥速度で選ぶ

バイクのチェーンクリーナーは成分のほかにも、乾燥速度で分けられます。具体的には以下の3つです。

  • 速乾性
  • 中乾性
  • 遅乾性

それぞれの特徴も頭に入れておくといいでしょう。

画像: チェーンクリーナーの選び方2:乾燥速度で選ぶ

速乾性チェーンクリーナーの特徴

速乾性チェーンクリーナーは汚れが軽度で、短時間で洗浄したい場合におすすめです。チェーンの洗浄後にチェーンルブを塗布するまで待たなくて良く、拭き取りの手間も少ないため手軽で重宝します。

中乾性チェーンクリーナーの特徴

中乾性チェーンクリーナーは、速乾性と後述する遅乾性の中間です。乾燥するまで適度に時間があるので、ウエスやブラシなどを使って丁寧に洗浄したい人に向いています。

遅乾性チェーンクリーナーの特徴

遅乾性チェーンクリーナーは、成分がゆっくり浸透するので頑固な汚れを落としたい人におすすめです。たとえばスプロケット周りは、チェーンに比べると洗浄する頻度が少ない人が多いのではないでしょうか。その結果、スプロケット周りは汚れが固着してしまっていることが多いので、まとめて洗いたい場合などは、時間をかけてしっかり洗浄できる遅効性チェーンクリーナーが有効です。

チェーンクリーナーの選び方3:ノズルや防錆剤配合の有無をチェック!

成分や乾燥速度以外にも、チェーンクリーナーの選び方のポイントはいくつかあります。

  • シールチェーンへの対応
  • ノズルの有無
  • 逆さ噴射が可能
  • 防錆剤の配合

これらも順番に見ていきましょう。

画像: チェーンクリーナーの選び方3:ノズルや防錆剤配合の有無をチェック!

シールチェーンへの対応は、チェーンクリーナーの成分の項目でお伝えした通り。Oリングやゴムの劣化の可能性があるので、乗っているバイクのチェーンがノンシールチェーンでない場合は「シールチェーン対応」の商品を選ぶのがいいでしょう。

また、チェーンクリーナーにノズルが付いていれば、細かな隙間にもピンポイントで噴射できて便利。さらに、逆さ噴射が可能な商品ならば、より使い勝手が良いです。

最後に、バイクのチェーンを長く使いたいならば、防錆剤が配合されている商品がおすすめです。チェーンが錆びると、動きが鈍くなり燃費の悪化や騒音の原因になります。近年はガソリン価格の高騰が続いているため、少しでも燃費は良くしたいもの。そのことから考えても、防錆剤が配合されているチェーンクリーナーを使用するほうが長期的に見てプラスです。

おすすめのチェーンクリーナータイプ1:石油系

さて、ここからはおすすめのチェーンクリーナーを紹介していきましょう。まず、石油系チェーンクリーナーのおすすめは以下の4つ。紹介している商品は、すべてシールチェーン対応のチェーンクリーナーです。

1 . ヤマハ(YAMAHA) ヤマルーブ スーパーチェーンクリーナー 500ml 90793-40081

ヤマハ純正の石油系チェーンクリーナーです。シールチェーンに対応しながらも、特殊な化学成分の働きでしつこい油汚れや泥などを浮き上がらせ、付属のブラシで手軽に除去できます。加えてノズルも付いているので、チェーンのリンクやコマの隙間汚れ目掛けてピンポイントで噴射可能。さらに無臭タイプなので、チェーンクリーナーの鼻につく匂いが苦手な人でも安心です。

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2. Surluster(シュアラスター) チェーンクリーナー ブラシ付き S-143

Surlusterがプロと共同開発した、石油系チェーンクリーナー。新開発の特殊洗浄成分がチェーンの奥深くまで浸透し、こびり付いた汚れを浮き上がらせます。

勢いのあるジェット噴射でありながらも、適度な乾燥速度を実現しているので付属のブラシでしっかりと手入れ可能。2wayの折りたたみノズルを採用しているので、ピンポイントの汚れのほかにも、広範囲の汚れにも対応できます。

もちろん、シールチェーンにも対応しています。さらには逆さ噴射もできるので、チェーン裏側などの清掃が難しい場所のメンテナンスも容易です。

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3. ProTOOLs(プロツールス) チェーンクリーナー 840ml プレミアムシリーズ 逆さ噴射可能

使用頻度や使用量の多い人でも安心して使える、大容量840mlの石油系チェーンクリーナーです。

浸透性と洗浄性に優れていながら、シールチェーンにも対応しています。ノズル付きのパワフルな噴射で、チェーンの隙間の小さな汚れも洗浄可能。また、逆さ噴射ができるだけでなく、低温時でも安定して使用できます。

ホワイトタイプなので、どこまでチェーンクリーナーを噴射したかひと目で分かるのもメリット。ただし、カラーチェーンを使用している場合は、変色や劣化に注意が必要です。

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4. D.I.D(大同工業)バイク用チェーン用品 チェーンクリーナー 420g 二輪 オートバイ用

チェーンメーカーとして長年の実績があるD.I.Dが販売している、遅乾性チェーンクリーナー。スプレー噴射時の幅をチェーン幅に合わせているので作業がしやすく、強力な洗浄力でチェーンの油汚れなどを洗浄できます。

有機溶剤中毒予防規則クリアに加えて、環境負荷化学物質非該当品なので安心して使用できるのもポイント。また、遅乾性チェーンクリーナーなので、じっくりと時間をかけて丁寧に汚れを洗浄したい人に向いています。

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おすすめのチェーンクリーナータイプ2:防錆剤配合

防錆剤配合が明記されている、石油系チェーンクリーナーのおすすめは以下の3つです。

バイクのチェーンの寿命を延ばしたい人や、頻繁に洗浄する時間が取れない人におすすめの商品になります。紹介している商品は、すべてシールチェーン対応のチェーンクリーナーです。

5. KURE(呉工業) チェーンクリーナー 480ml チューン専用洗浄剤 1024

“定番商品”といっていいのが、このKUREの防錆剤配合チェーンクリーナーです。シールチェーンに対応で、防錆剤を配合。チェーン洗浄後の錆の発生を抑制してくれます。逆さ噴射もできるので作業しやすいのもポイント。

バイクショップだけではなく、ホームセンターなどでの取り扱いも多く、なくなったらすぐに買えるのも大きなメリットです。

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6. ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー 非乾燥タイプの洗浄スプレー 330mlA179

ワコーズから販売されている、防錆剤配合の非乾燥(遅乾性)チェーンクリーナーです。石油系溶剤を使いながらも水洗いが可能で、シールチェーンにも対応しています。非乾燥(遅乾性)なので揮発するのが遅く、少ない量でしつこい油汚れも落とすことができます。

付属のノズルで逆さ噴射もできるので、小さな隙間を狙い撃てます。ブラシも付いているので、あとはチェーンルブを買えば、本製品だけでチェーンの洗浄に必要なものが一通り揃います。

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7. ダートフリーク(Dirtfreak) Flat-LAB. チェーンクリーナー 420ml D5444(旧品番:FL03-0210)

オフロード車向けのケミカルブランドであるFlat-LAB.が販売している、防錆剤配合のチェーンクリーナーです。

洗浄剤と防錆剤を配合することによって、汚れを除去しながらもチェーンの保護効果が得られます。シールチェーンにも使用可能です。

丈夫なステンレスノズルを採用。ノズルを折り畳めば広範囲に、伸ばせばピンポイントで汚れを除去できます。

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おすすめのチェーンクリーナータイプ3:アルカリ系他

アルカリ系や非塩素系などの成分を使用している、おすすめのチェーンクリーナーは以下の3つです。

8. モータウン(Motown) バイク用チェーン洗浄剤 チェーンデグリーザー 500ml #105

モータウンが販売しているアルカリ系チェーンクリーナー。植物性界面活性剤を使用していて、シールチェーンを痛めないので安心です。さらには、無臭性なので、匂いが苦手な方も快適にチェーン洗浄をすることができます。

また、ノズルがなく一気に広範囲を洗浄できるため、時短が叶います。防錆剤が配合されているので、メンテナンスの手間を軽減したい方にもおすすめです。

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9. WAKO'S(ワコーズ)フォーミングマルチクリーナー(FMC) A402

ワコーズが販売している、弱アルカリ水溶性ノンシリコーンタイプでチェーンにも使えるマルチクリーナーです。泡タイプになっているので、液状のクリーナーよりもチェーン表面に留まりやすく、油汚れなどにしっかりと吸着して浮かび上がらせてくれます。

弱アルカリ系なのでチェーン以外のフレームやスプロケットにも使用可能。加えて、水なしで簡単に洗浄できるので、仕上げのひと手間がかかりません。

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10. AZ(エーゼット)速乾性 チェーンクリーナー650ml(原液量500ml・強力パーツクリーナー・逆さ噴射可能)

AZから発売されている非塩素系溶剤を主材にした、速乾性のパーツクリーナー兼チェーンクリーナーです。

シールチェーンへの対応はもちろん、ブレーキ装置の軸受やギアなど機械部品に付着した強固な油汚れを、炭酸ガスの強力噴射で落とせます。

逆さ噴射が可能でノズル付きに加えて、速乾性なのでメンテナンスにあまり時間をかけられない人におすすめです。

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バイクチェーンの洗浄頻度と注意点、あると便利なチェーンブラシ

一般的にバイクチェーンの洗浄頻度は走行500km~1000kmにつき、あるいは1カ月に一度といわれています。定期的に洗浄するのが大事なので、毎月第一日曜日はメンテナンスの日などといったように、日にちを決めておくのもおすすめです。ほかにも、雨が降る中走った翌日や、長距離ツーリングの前日などもチェーンの洗浄には良いタイミングです。洗浄した際には、チェーンの「遊び」も異常がないか確認しておくといいでしょう。

そして、バイクチェーンの洗浄時にひとつ重要な注意点があります。それは、チェーンクリーナーを使って洗浄するときやチェーンルブを塗布するとき、バイクのエンジンを必ず停止させること。チェーンを動かすためにタイヤを手で回転させるのが面倒だからと、アクセルを回して動かすのは大変危険ですので、必ずエンジンを停止させて作業するようにしましょう。

画像: バイクチェーンの洗浄頻度と注意点、あると便利なチェーンブラシ

チェーンブラシもあると便利

また、バイクチェーンの洗浄時には専用のチェーンブラシを買っておくと非常に便利です。とくに筆者のようにバイクを運転するのは好きだけど、メンテナンスはそれほど好きではないという人には強くおすすめします。チェーンクリーナーほど選び方にこだわる必要はありませんが、三面が一気に洗浄できる商品を選ぶと良いでしょう。

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チェーンクリーナーの選び方まとめ

バイクのチェーンクリーナーは数多くありますが、成分や乾燥速度、防錆剤配合の有無などを確認すると、自分にぴったりのものが選べると思います。その際、古い歯ブラシやウエスでもチェーンの洗浄はできますが、まとめて三面が洗浄できるチェーンブラシを購入しておくと、時短にもなりますし、手軽にメンテナンスができるのでおすすめです。

チェーンクリーナーを使って定期的にメンテナンスすることでチェーンの寿命を延ばせるだけでなく、燃費の向上や加速性能の向上につながりますので、これまでご紹介した商品を参考に、ぜひ最適なチェーンクリーナーを選んでみてください!

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