毎週どこかでカブミーティング

大人気、販売絶好調を裏付けるように、全国いたるところで行なわれているミニバイクミーティング。それこそ毎週、日本のどこかでミーティングが行なわれているといっても言い過ぎじゃないくらい。
そしてこの週末には、福島県・南相馬で「南相馬カブ&ミニバイクフェス」が行なわれました。福島は南相馬と言えば、東日本大震災で甚大な被害を受け、たくさんの死者行方不明者を出しただけではなく、原発から半径20km圏内の警戒区域となり、多くの住人が避難勧告を受けた場所です。

画像: 道の駅・南相馬でのミニバイクフェス。200台以上の参加バイクが集まってくれました

道の駅・南相馬でのミニバイクフェス。200台以上の参加バイクが集まってくれました

「あの震災から10年以上が経って、まだ南相馬は復旧と復興に向けているところもたくさんあります。それで、私たちみたいなバイク乗りが、私たちなりに地元を元気づけられるんじゃないか、っていつも思っているんです。そんな難しいこと考えてるわけじゃないんですけどね、みんなで楽しくやろうよ、って」というのは、南相馬で「クラウドナイン」というアメリカンカフェ&グリルを営んでいるチャールズ佳代さん。ご自身でもカブやHDスポーツスターに乗っているバイク乗りです。

画像: 主催のチャールズ佳代さん。南相馬「クラウドナイン」ってcafeでお会いできます

主催のチャールズ佳代さん。南相馬「クラウドナイン」ってcafeでお会いできます

佳代さん、クライドナインのお客さんを中心にバイク部、みたいな活動をしていらっしゃるんですが、そういえばこの辺でカブミーティングってないんだな、って思い立ったんだそう。お客さんにもカブ乗りがたくさんいて、仲間内でやろうやろう、と2023年に第1回を開催。直前にお知らせしたにもかかわらず、100台くらいがミーティングに集まってくれたそうなんです。

その第2回が、この週末。きちんと地元警察に許可を申請して(「許可なんかいらないよ、やんなやんな」ってOKもらったそう・笑)、道の駅・南相馬に使用許可をもらっての開催。佳代さんのクラウドナインでの事前申し込みはアッという間に定員いっぱいになり、事前申し込みをした人には参加賞とかクラウドナインドックがもらえちゃう。さらにじゃんけん大会があったり、キッチンカーが出たりと、とても手作りイベントとは思えないミーティングとなったのでした。もちろん、事前申し込みがなくてもぜひおいで下さい、なんて呼びかけたもんだから、やっぱり当日はタイヘン。
佳代さんの仲間も続々とお手伝いに名乗りを上げてくれて、当日の受付から会場交通駐車整理、おみやげを配布したりコーヒーをふるまったりと忙しそう。

画像: たくさんの協賛品のじゃんけん大会も。参加のみんな、なんかしら持ち帰ったかも、です。メイドルックのかえちゃん、大人気

たくさんの協賛品のじゃんけん大会も。参加のみんな、なんかしら持ち帰ったかも、です。メイドルックのかえちゃん、大人気

朝からお天気には恵まれたものの、ちょっと風が強かった南相馬には、結局200台オーバーのバイクが集まっての大盛況。カブはもちろん、ミニバイクだけじゃなくて、スクーターもいたし、250ccもヨンヒャクもビックバイクも。オールジャンルで、朝早くからお昼までの短い時間に、スパッと終わった、アットホームなイベントでした。
RIDE集会をはじめ、たくさんのミーティング取材にお邪魔したことがある編集部ですが、南相馬カブ&ミニバイクフェスは、手作り感あふれる、ほのぼのとしたイベントでした。
関東近辺で行なわれるミニバイクミーティングと言うと、たくさんのカスタムしたミニバイクが見られるのも楽しみなんですが、今回はすごく「旅仕様」に振ったカスタムが多かったですね。リアの大型ボックスはもちろん、ガソリンの予備タンクとか、長時間座るためのメッシュシート、ウィンドスクリーンなんかがたくさん。やっぱり土地土地によって、参加するバイクの姿もかわるものなんだなー、って感じでした。下が、その旅仕様ボックスの写真たちです。

画像: ホムセンボックス、なんて言われてた頃もありましたが、最近のボックスはこんなにリッパ。いろんなミーティングやイベントのステッカーを貼り貼りするのがお約束なんですね。オートバイやRIDEステッカーも見つけました

ホムセンボックス、なんて言われてた頃もありましたが、最近のボックスはこんなにリッパ。いろんなミーティングやイベントのステッカーを貼り貼りするのがお約束なんですね。オートバイやRIDEステッカーも見つけました

ちなみに今回の遠来賞は、青森からと、神奈川愛甲郡から! こういうこと書くと、きっと来年はもっと遠くからカブ乗りが来るんだろうなぁ(笑)。
「予想通り、けっこうバタバタしちゃいましたが、手伝ってくれた仲間のみんなや参加してくれた皆さんのおかげで楽しい会になりました。協力してくれた皆さん、参加してくれた皆さんに、本当に感謝です。私の生まれ故郷である南相馬は、あの震災で悲しい場所にはなっちゃいましたが、その悲しい場所を楽しい場所にしたい、って思いが強いんです」とは主催の佳代さん。

ミーティングが終わっても、近くを少し走ってから帰ろうぜ、なんて参加者がたくさんのミーティング、これからもずーーっと続くといいですねー! そういえばクラウドナインって、英語で「元気いっぱい!」なんて意味じゃなかったでしたっけね、佳代さん^^

画像: 佳代さんのお手伝いに走り回っていたスタッフの皆さん。あったかいイベントをありがとう!

佳代さんのお手伝いに走り回っていたスタッフの皆さん。あったかいイベントをありがとう!

写真・文責/中村浩史

This article is a sponsored article by
''.