長島が事前テスト2日間の総合トップタイム!

全日本ロードレース開幕戦は、8日金曜日の事前走行までが終了しました。2024年シーズンに向かっては、2/26-27に事前テストがあり、レースウィークに入ったきのう7日木曜日に特別スポーツ走行を4本、そして今日は事前走行が4本あり、いよいよ明日の公式予選を迎えるわけです。

もちろん、ここまでは「テスト」ですから、あくまでも準備。タイムは関係ないし、アタックもしていないライダーも少なくないでしょう。開幕戦に備えてタイヤ選びをメインに、中古タイヤで何ラップもするライダーもいるし、それでも一日の終わりにはアタックしてみたり--まさにそんな2日間が終わった感じでしたね。

画像: 長島のCBR1000RR-R Team7cとTKRを母体とするプライベトチームです

長島のCBR1000RR-R Team7cとTKRを母体とするプライベトチームです

2日間の総合トップタイムを獲得したのは、今シーズンからJSB1000クラスに初めてフル参戦する長島哲太(DUNLOPレーシングチームwithヤハギ)! CBR1000RR-Rをライディングする長島、チーム名からもわかるように、タイヤはダンロップタイヤを履いていて、この点に、鈴鹿が少しザワついているのです。

画像: 1000ccのモンスターを軽々と振り回す長島 バイクがどう暴れようがお構いなし!

1000ccのモンスターを軽々と振り回す長島 バイクがどう暴れようがお構いなし!

ご存じの方も多いかもしれませんが、現在のJSB1000クラスは、チームやライダーによってブリヂストンとダンロップが選べ、この数年はずっとブリヂストンがダンロップ勢を圧倒しているのです。ちなみに鈴鹿8耐ではブリヂストンタイヤ勢が16連勝中。全日本ロードレースJSB1000クラスでも、少なくとも2009年に中須賀克行がダンロップタイヤでチャンピオンを獲得して以来、16年連続ブリヂストンタイヤがチャンピオンを獲得しています。
ちなみにダンロップタイヤでの全日本JSB1000クラス最後の優勝は、2012年・菅生大会の加賀山就臣(当時TeamKAGAYAMA)のはずで、もう11年は優勝から遠ざかっていることになります。

画像: 徐々に徐々に上がってきました水野涼+パニガーレV4R まだブン回してないような印象にみえるんです

徐々に徐々に上がってきました水野涼+パニガーレV4R まだブン回してないような印象にみえるんです

そこで今シーズンの長島哲太です。昨年までHRCのテストライダーがメインジョブだった長島ですが、実戦での戦いを要望して全日本JSBフル参戦を決めたのが2023年シーズンオフのこと。
当然のようにCBR1000RR-Rとブリヂストンタイヤの組み合わせだと思われたものの、ダンロップを選択した、というわけです。
もちろん、HRCのテストライダーは継続するようで、HRCのスーパーバイクの開発は、WSBKのコントロールタイヤであるピレリタイヤ、鈴鹿8耐マシンについては、おそらくブリヂストンタイヤを装着してくるはずですから、実戦ではダンロップタイヤと、同じCBR1000RR-Rで3つのブランドのタイヤを履いて開発テストをする--というところに落ち着いたようですね。
当然、ダンロップとしては、劣勢続く全日本JSB用のタイヤ開発を託したい、という2024年シーズンで、幸先よく長島がプレシーズンテストの最後を、トップタイムで締めくくったと、いうわけなのです。

画像: 絶対王者、中須賀克行 YZF-R1で何百戦も戦って、鈴鹿サーキットを何千ラップもして。毎ラップ、まったく同じラインを通ってるんじゃないかと思えるほど正確無比なライディングです

絶対王者、中須賀克行 YZF-R1で何百戦も戦って、鈴鹿サーキットを何千ラップもして。毎ラップ、まったく同じラインを通ってるんじゃないかと思えるほど正確無比なライディングです

そして、下がきょう8日(金曜)の4セッションの総合タイムです。ここに、きのう7日(木曜)の結果も加えると、中須賀が2分06秒097で総合3番手となるわけです。

画像: 長島が事前テスト2日間の総合トップタイム!

もちろん、きょう8日まではあくまでも非公式セッションですから、あす土曜日の公式予選、そして10日(日曜)の決勝レースが勝負なのには変わりないんですけどね!

写真・文/中村浩史

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