2023年を振り返ると「OOバイク」が面白かった☆梅本まどかのコラム／梅日和（2023年12月更新）

今年最後の梅日和はもっとも印象的だったことを振り返ります！

みなさんは2023年の1年はどうでしたか？
今年はバイクイベントが沢山増え、朝活カフェなど、ちょっとツーリングで立ち寄る催しも多かったですよね！　私もいろんなイベントに参加し楽しませて頂いたのですが、2023年を改めて振り返ってみると"電動バイク"の認識が変わった1年でした。

これまで電動バイクと聞くと、「電動バイクかぁ...」と正直そこまでテンションが上がる事がありませんでした。嫌いな訳ではないけれど、どことなくピンときていないというか。楽しいのかな?! みたいな、そんな印象だったのです。

でも、今年は全日本トライアルで黒山健一選手が電動バイク「TY-E2.1」でシリーズを戦い、その姿を観た時に不思議な感覚があり、観て楽しんでいた自分がいました。私が観に行ったのは開幕戦。愛知県のキョウセイドライバーランドには私と同じように電動バイクを楽しみにしていた方が集まっていたのです。みんな黒山選手のトライに釘付けで、あちこちで「あれが噂の電動バイクだよ」という声が聞こえ、その後には「凄い！」と漏れる声も多かったのです。

電動バイクだから聞こえる音、感じられること！

大阪のモーターサイクルショーで電動バイクのトライアルデモを観た時に、電動特有な音が聞こえるという印象があったのですが、モーター音だからこそ今まで聞こえなかった路面とタイヤが擦れる音など聞こえるのも面白く、全日本選手権となるとそれに加えて電動バイクでもこんな風に戦えちゃうんだという驚きが強かったです。黒山選手は開幕戦から5位というリザルト。これからが楽しみだなぁとワクワクする気持ちが高まったのです。

モトクロスも電動が熱かった！

そして、10月にオフロードヴィレッジで行われた全日本モトクロスでもIA1クラスで電動バイク「CR ELECTRIC PROTO」が参戦。これも気になり、土曜日の予選だけ観に行ってきました！　当日は朝から突然の大雨。電動バイクだから水に弱いイメージがあるし、コンディションは最悪だったので走らないのかな…と思いきや、練習走行も予選も走り、走り終わると普通に洗い場でエンジン車と同じように泥まみれになった電動バイクを洗っていたのです！

走りも1台だけ音が違い、ライダーが2010年のAMAプロモトクロス選手権250クラスチャンピオンのトレイ・カナード選手という部分もあると思いますが、滑らかな速さは圧巻でした。私はこんなにも電動バイクが進化しているとは知らず、インパクトが大きかったのです！

エンジンバイク相手にどこまで通用するのか？　という視点での観ていたので、これが全て電動バイクになった時にどう感じるかはわかりませんが、私が1年を振り返った時にこのトライアルとモトクロスで観た電動バイクの走りは凄く面白かったです。

電動バイクに自分でも乗ってみたい！

これだけでも電動バイクを楽しんだのですが、観ただけでなく乗って楽しんだ思い出もあります。それは今年の夏発売された「ホンダ EM1e:」に試乗させて頂いたときのこと。走っている内にどんどん楽しくなっていって「もっと走りたい！楽しい♪」っていつの間にか思ってたんですよね♪　同モデルのメーカー発表会にも行かせて頂き、開発者の方にお話を聞くことで電動に対するイメージが少し変わった部分もありました。

あとエネルジカさんの電動モデル「EVA RIBELLE」で鈴鹿サーキットをクルージング走行させて頂いたのも良い思い出。実は去年も同じ車両で同じ場所を同じ様に走らせて頂いたのですが、去年よりエンジンブレーキのフィーリングが良くなっていて、より安心して乗れた気がしたのです。電動バイクなのでクラッチがない不安感があったのですが、何も説明を受けずに乗ってこの差を感じられて、しかも1年でこんなに変わるんだという驚きもありました！　その安心感からか去年より更に楽しく走る事ができ、この電動バイクの進化を乗っても感じる事ができた事も凄く貴重でいい思い出です☆+°

今までは電動というものに対してポジティブな印象では無かったですが、今年を振り返るとこんなにも電動バイクを楽しんでいた自分自身にも驚きましたし、更に東京モビリティショーで見た未来のバイクだったり、進化に対する感情も変わってきて、これからの電動バイクに対する期待が膨らんでいきました。

もちろん愛車を含めエンジンバイクでの楽しさにはまだ敵わないかもしれませんが、狭かった視野が広がった1年だったなと思います。
2023年もバイクをこんなにも楽しめて幸せな年でした！梅日和を毎月楽しみに見てくださったみなさん、1年間ありがとうございました。良いお年を(*´-`)ノ　　
(梅本まどか)