詳細スペックの発表に、期待高まる実力
リッキー・カーマイケルらが開発に参画し、新開発のエンジン・フレームをひっさげてトライアンフのオールニューモトクロッサーTF250-Xが登場。アルミながらツインスパー型ではなくオーソドックスなセミダブルクレードル型のフレーム、コンパクトなエンジンの見た目などはすでに既報の通り。今回は新たに詳細なスペックと、マシンの名称などが発表されている。
リリースで強調されているのはパワーウエイトレシオ。残念ながら車重や最高出力は発表されていないものの、クラス最高とうたっているだけあって軽量・ハイパワーな仕上がりが期待される。アクセサリーにはLC-GPAローンチ・コントロール・モジュール、MXチューンPRO WI-FIモジュール、アクラポヴィッチフルチタンエキゾーストなどが用意される予定で、きめ細やかなアップデートができそうだ。
エンジン&トランスミッション | |
タイプ | 単気筒4ストロークDOHC |
定員 | 249.95 cc |
ボア | 78 mm |
ストローク | 52.3 mm |
圧縮比 | 14.4 |
システム | デロルトEFI |
排気 | シングルサイレンサー |
ファイナルドライブ | 13/48 |
クラッチ | 湿式マルチプレート・ベルヴィル・スプリング |
ギアボックス | 5速 |
シャーシ | |
フレーム | アルミニウム、スパイン |
スイングアーム | アルミニウム加工 |
前輪 | 21" x 1.6" |
後輪 | 19" x 1.85" |
フロントタイヤ | 80/100 - 21 |
リアタイヤ | 100/90 - 19 |
フロントサスペンション | KYB製 48mmスプリングフォーク、コンプレッション/リバウンド調整機能、トラベル量310mm |
リアサスペンション | KYB製 コンプレッション調整機能(H/Lスピード)、リバウンド調整機能、トラベル量305mm |
フロントブレーキ | ブレンボ製24mmツインピストン、260mmディスク |
リアブレーキ | ブレンボ製26mmシングルピストン、220mmディスク |
計器の表示と機能 | アワーメーター、多機能スイッチキューブ |
寸法と重量 | |
ハンドル幅 | 836mm |
ミラーなしの高さ | 1270mm |
シート高 | 960mm |
ホイールベース | 1492mm |
キャスターアングル | 27.4º |
トレイル | 116mm |
タンク容量 | 7 L |
リリースには「トライアンフジャパンとしてはTF 250-Xや続くTF 450-Xの日本国内での販売は未定です。また、トライアンフファンが熱望しているエンデューロシリーズに関する詳細は、2024年後半に発表される予定です」とあり、エンデューロシリーズの発表にも期待が高まるところ。
なお、2024年春以降、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカに新しいトライアンフ・モトクロス&エンデューロ専門センターがスタート。年末までに300店舗がオープンするとのことで、販売、サービス、パーツ、ウェア、レースサポートを提供するという強力な体制が敷かれる模様。パーツやアクセサリーは、モバイルから24時間365日ディーラーに注文することができるとのこと。ただし、こちらも日本国内への導入は未定。