レポート:スマートモビリティJP編集部
※この記事はウェブサイト「スマートモビリティJP」で2023年5月17日に公開されたものを一部編集し転載しています。
異次元の高スペック
まず、目が行くのは圧倒的な機動力。定格出力2000Wの前後輪デュアルモーターの組み合わせにより合計最高出力は8400Wを発揮し、最高速は驚異の約110km/h、登坂能力は50%というとんでもない性能を誇る。
また、0→45km/h加速も3.5秒と俊敏で、IPX6相当の防水性能を備えるため、天候を気にせずに走行可能だ。
さらに、電動キックボードとしては世界初の機能が搭載されているのも注目に値する。183mm〜303mmの中から4種類のロードクリアランスを選択可能となっており、オンロードで高速性能を追求して車高を下げる、またはオフロードでの走破性確保のために車高を上げることができる。
規格外の航続距離
電動キックボードは基本的に航続距離が15km〜30kmほどの製品がほとんどであり、長距離走行を謳うモデルでも40km程度である。
しかし、今回発表されたINMOTION RSは、なんと最大160km走行可能であり、身近にある電動キックボードのおよそ10倍もの距離を走行できるというのだ。
その秘密は、40Ahの超大容量バッテリー。iPhone 14 Pro12.5個分のバッテリーが長距離走行を可能にしている。
ちなみに、電動アシスト自転車のバッテリー容量は100km走行できるもので16Ah程度である。
そんな大容量バッテリーだが、充電器を2個接続することにより、4.5時間で満充電できる。このように、バッテリー切れの心配がなく、実用的な充電速度を兼ね備えたINMOTION RSは、従来の電動キックボードの常識を超えた異次元の存在なのだ。