ライテクはちっとも上達しないけど、それでもバイクで走るのは最高に楽しい! そんなオートバイ女子部の梅本まどかが“独断と偏見”でお送りする連載企画「梅本まどかとオートバイ」。今回は全身にカイロを貼り付けながら、ホンダ・GB350でショートツーリングに行ってきました!

このラクチンさなら、渋滞しても安心です!

※前回がGB350Sだったので気になった方はそちらもチェックしてみて下さい

GB350で高速道路も下道も走って、1番印象に残っているのは「低速の安定感」「渋滞でも楽」ということ。

朝、新橋にある編集部を出発し、関東のライダーさんにはお馴染みの宮ヶ瀬湖に向かい走りました。東名高速を経由して片道約80km。都内は渋滞しており、少しずつしか動きません。この時間は苦痛に感じることが多く、足をついて止まるか悩むくらいの進み方しかしないので私は凄く苦手なのですが、このGB350ではそんな嫌な時間も苦に感じないくらい楽でした。

画像: Honda GB350 総排気量:348cc エンジン形式:空冷4ストOHC単気筒 シート高:800mm 車両重量:180kg 発売日:2021年4月22日 税込価格:55万円

Honda GB350
総排気量:348cc
エンジン形式:空冷4ストOHC単気筒
シート高:800mm
車両重量:180kg
発売日:2021年4月22日 
税込価格:55万円

何が楽って、クラッチを握らずアクセルワークだけでこの少しずつしか進まないペースでも安定して進めること。
正直、私はアクセルワークがとても雑で下手だなと思う時が多々あるのですが、そんな私でもギクシャクせずにアクセルのオンオフとリアブレーキのフル活用で、ホントにちょろちょろっとしか進まない渋滞も足を着くことなくいられたのです。

たまに一本橋チャレンジみたいに足をつかずにゆっくり進めるかな?!と粘るのが楽しくなる車両もありますが、そういうのではなく普通に安定して楽に進めたのです。

"楽"という点ではポジションも関係していると思いました。普通の椅子に座っている時より少しだけ前傾姿勢ですが、足は座る姿勢に似ていて膝から下はほぼまっすぐ降りています。
そのせいか飛び石が飛んできた際はスネが壁のようになり逃げる事もできず、当たるとちゃんと痛かったですが、下半身をホールドするときに膝から土踏まずまでずっと車体が感じられる、そんな楽なポジションなのです。特にくるぶし辺りでキュッと挟みやすいのも好ポイント!
あと、ステップも大きくて足が置きやすかったです。

画像: 乗車姿勢。

乗車姿勢。

画像: 膝から下はまっすぐ。

膝から下はまっすぐ。

画像: かかと&つま先で操作するタイプのステップ。

かかと&つま先で操作するタイプのステップ。

画像: ウィンカーとホーンです。

ウィンカーとホーンです。

身長164cmの自分にとって、足つきの良さは…

ライポジの影響もあって、視線が高いのもお気に入りで、意識せずとも遠くを見る事ができるので安心感に繋がるのはもちろんですが、ちょっと大きいバイクに乗っているような気分になれます。眺めの良さから自分の世界に入りやすく、気持ちよく走れました♪

そして、ポジションなのかミラーの高さなのか、車高が高いからなのか、理由はいくつもありそうですが、この車両はミラーが見やすいのもポイントです! 心配性ということもあって、走行中にミラーを見る回数は他の人よりも多いと思うのですが、とても便利だと感じました。

画像: このミラー後ろの遠くまで見やすいんです!

このミラー後ろの遠くまで見やすいんです!

足つきは164cmの私が両足を下ろすとちょうどつま先が両方つくくらい。
車両が軽いので前にも後ろにもギリギリ人力だけで進めます。坂道はさすがに片足発進になるので少し不安な気持ちになりそうですが、車両の軽さと低速の安定感を先に知っていればこの子なら大丈夫と安心できそうです。

実際に試乗会が行われた2年ほど前に乗った時は少しの時間しか乗れず、坂道が沢山ある場所を走らなければいけない状況。走っていて楽しいドコドコを感じながらも、その感覚にも慣れておらず足つきが予想より良くなかった事から「ちょっと足をつく時怖いかも」って思っていました。その印象が強かったのですが、今回渋滞込みで片道2時間ほど走るとイメージがガラッと変わり「凄く乗りやすい!」と感動。

思い込みってこんなにも車両の感覚が変わるんだなと改めて実感しました。

画像: 足つき。

足つき。

私が乗っていて1番苦手?!というか困ったポイントは「風からは逃げられない」ということ!

走った日が2022年の12月後半で風が冷たく寒い日でした。
普段CB400SFに乗っている私は寒かったり、風が強すぎて嫌な時は身体を伏せてタンクに身を任せて走るのですが、このGB350はとにかく伏せにくかったのです。
"スポーツバイクじゃないんだから当たり前!"なのですが、タンクが普通の乗車姿勢でも近い事とハンドルの位置から伏せるとちょっと苦しい位置なんですよね。
私は身体が柔らかいので、苦しいと感じにくいのですが、このバイクでは普通の乗車姿勢では凄く乗りやすいからこそ、少し位置や姿勢を変えると乗りにくさが出やすいんだなと思いました。

画像: 肘が厳しいんですよね。

肘が厳しいんですよね。

位置という点ではシートの1番凹んでる部分に私は座っていたのですが、前に座るとめちゃくちゃ窮屈。
後ろに座ると手の短い(私の手の長さは158cmの女の子並の長さです)私にとっては遠いので着座位置はだいたい決まっていました。
シートの硬さは、往復3.5時間では痛くなることもなく、特別硬くもなかったですし、柔らかい印象もなかったです。ただ、GB350はハンドルやステップからの振動が伝わりやすいのでシートはどうかな?!と思っていましたがシートにはそれほど伝わってこず、降りてからシートを触ると予想よりは柔らかかったです。

画像: シートです。

シートです。

このシートと車体の軽さや手で掴む場所もあるのでタンデムも少ししてみたくなりました!
シート高もタンデムをすれば少し沈むし、ちょうどいいかも?!なんて思いながら走っていました。

あ!言い忘れていましたが、押し歩きが凄くしやすいです。
車高が高いから腰に当てやすく、車体も軽いので片手でスイスイ動かせちゃいます。
見た目がかっこよくて、個人的に好きなタイプなので、このバイクならいろんなロケーションで撮影したくなっちゃう♪ そんな時に押し歩きしやすいととても便利ですよね。これは凄く嬉しいポイントでした。

画像: 押し歩き中。

押し歩き中。

乗るたびに私を惑わせるGB350!

低速以外での走った感想は、この車両はタコメーターが付いておらずスピードメーターのみ。なので、だいたいの感覚でギアを変えて走ってみましたが、1速はホントに10km未満でも安定感があり、逆に50kmくらいまで出すともうバイクがこれ以上無理って伝えてくれます。
30kmから35kmくらいまではずっと1速でも安心でした。

2速は60km、3速は70km、4速は80kmくらいから振動が伝わってくるのでその手前くらいでシフトアップしていく感じで乗るのが私は楽しく走れました!
下道はほとんど1速か3速で時々2速。
高速は4速?! いや、ほとんど5速でしたね!
5速までしかない事を考えると普段私は名古屋に住んでいて東京まで高速で走るのですが、それには少し辛いかなぁと思う反面、プチツーリングには最適!!

もし私が学生で通学に使えてツーリングにも行けるってなると凄くいいなと感じちゃいました。
最初雑誌に出た時に買おうか悩むくらい一目惚れして、試乗会で乗ってちょっと難しいかなと気持ちが下がり、改めてツーリング乗してみたら上がって、いまの使用用途をよく考えて下がって...と私を惑わす車両です。

画像: そうは言っても、結局走っていて楽しかった♪

そうは言っても、結局走っていて楽しかった♪

今回走った道は比較的綺麗で凸凹していた時の衝撃はあまりわからなかったのですが、もし見逃していたならそれくらい気にならないのかもしれません。
カーブは曲がりにくいことはなく、自然にハンドルが曲がっていく感覚も少しありますが、軽さなどから予想していたよりは「ノス!」っとした印象でした。(伝わります?)

また、このペダルがシーソーペダルになっていたのですが、途中まで後ろのペダルどこ?!ってわからず使っていませんでした。
それくらい前に置くポジションがよかったのです。
後ろは思っていたより後ろで高い位置にあるため、慣れるまでちょっと操作が難しかったですが、シーソーペダルを上手く使うと靴も汚れないですし、帰り道は操作にも慣れたのでずっと使っていました!

画像: このようになっています。

このようになっています。

夜になると少し雰囲気が変わり、LEDランプは眩しいくらいに光るので見やすく、また写真で見てもやっぱりいいなぁと。
そういえば!webオートバイの撮影では出発する前に空気圧点検を自分たちで行なうのですが、このホイールは特別やりにくいわけでもやりやすくもなかったのです。
毎回チェックしないといけないポイントや、よく使う箇所が使いにくくないのは有り難いですよね。

画像: 夜ライトがつきました。

夜ライトがつきました。

画像: 後姿です。

後姿です。

画像: タイヤの空気圧チェック中。

タイヤの空気圧チェック中。

GB350試乗のまとめ

いろいろ書いてきましたが、この連載は私の独断と偏見で表現させて頂いているので、「もっと詳しく知りたい」という方は、テスターさんたちの記事をチェックしてみてね☆

改めてGB350に乗って『トコトコ旅に出たくなる』そんな一台だなと感じました。
高速道路よりは下道で、混んでも気にせず時間を忘れてトコトコこのGB350と綺麗な景色が見たくなる、そんな感覚でした。
また実際に乗った時の動画も、webオートバイさんのYouTubeにUPされる予定ですので、是非見てみて下さい♪

画像: GB350とパシャリ。

GB350とパシャリ。

画像: お気に入りの1枚。

お気に入りの1枚。

動画でもレポート中! 下画像をいますぐクリック!

画像: youtu.be
youtu.be

写真/島村エージ、梅本まどか

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