ステージ6は長く滞在したヘイルから、天候不順の影響もあってルートを変更し南東のリヤドへ向かう。テストの距離は短く設定され、357kmだったもののリエゾンはルートを変更した影響で長く、全走行距離は900kmを超えるタフな一日だった
画像: Extended highlights of Stage 6 presented by Aramco - #Dakar2023 youtu.be

Extended highlights of Stage 6 presented by Aramco - #Dakar2023

youtu.be

ステージ5にて、救助を受けるほどのクラッシュながらその後ゴールまでたどり着いたホアン・バレダはレースを続行。また体調不良で危ぶまれたダニエル・サンダースも勢いを取り戻したステージ6。バレダは総合4位、サンダースは総合8位としっかり優勝候補圏内にとどまっている。サンダースは「昨日よりはだいぶいいが、50kmを超えたあたりで苦しくなった」とコメントを残している。後述するマラソンステージの前半であるステージ7キャンセルはサンダースにとって福音となるはず。

画像: ケビン・ベナビデスの実弟、ルチアーノ・ベナビデス。KTMからハスクバーナへ移籍

ケビン・ベナビデスの実弟、ルチアーノ・ベナビデス。KTMからハスクバーナへ移籍

画像: ルチアーノがステージ6で自身初優勝、ステージ7はキャンセルにーーダカールラリー2023

この日のステージ優勝はダカール総合優勝経験のあるケビン・ベナビデスの実弟ルチアーノ・ベナビデス。新レギュレーションのトップ走行に与えられるボーナスでルチアーノは2分37秒を得たこともあり、この日のレースを有利に進めることができた。自身初のステージ優勝となっただけでなく、ハスクバーナにとって2年ぶりのステージ優勝にも貢献。総合では同じくハスクバーナのスカイラー・ハウズがトップに君臨しており、同ブランドがダカールラリーを躍進中だ。

ルチアーノは 「ダカールでの初ステージ優勝は、僕にとって大きな意味がある。本当に特別な一日だったよ。今日はとてもタイトなレースになると思っていたので、スタート直後からかなりプッシュしたんだが、すべてがうまくいき、自分の力を出し切り、最速タイムを出すことができた」と意気揚々とコメントを残している。

画像: 総合2番手、トビー・プライスを従えて走るスカイラー・ハウズ

総合2番手、トビー・プライスを従えて走るスカイラー・ハウズ

現総合トップのハウズは「今日は本当に楽しかった。砂丘のトラクションが高かったから砂丘をジャンプしてクリアできるとても楽しいステージだった。ステージが少し短いのでタイムは厳しいと思ったが、いつも通りベストを尽くし、ミスを最小限に抑え、しっかりとしたペースを保つことに徹した。レースをリードしているということはあまり意識していなかったし、まだ先は長い。長い一日で、リエゾンにだいぶ時間がかかったものの、気分はいいし、バイクの調子もいい」とのこと。

画像: ステージ6位のパブロ・キンタニラ

ステージ6位のパブロ・キンタニラ

ホンダ勢はステージ5で1位だったエイドリアン・ファン・ビバレンがルートを切り開いてステージ11位で総合5位をキープ。昨日2位だったホセ・イグナシオ・コルネホもステージ8位と、ダカールならではのシーソーゲームが続く。ゼネラル・マネージャーのルーベン・ファリアは「ダカールラリーも7日が過ぎたがまだまだ先は長い。今日はライダーにとって体力、抵抗力、技術力が要求される長丁場だったものの、彼らはとてもよくやってくれた。トップライダーの順位は非常にタイトなのでし、我々は同じように一貫性と向上心を持って走り続けるだけだ」と落ち着いた言葉を残している。

画像: Bikes and Quads Top moments - Stage 6 - #Dakar2023 www.youtube.com

Bikes and Quads Top moments - Stage 6 - #Dakar2023

www.youtube.com

ステージ6順位

画像: ステージ6順位

総合順位

画像: 総合順位

なお、ステージ7リヤド〜アル・ドゥワディミ間のスペシャルステージは、天候に恵まれず、全選手の疲労度が高いことから、中止が決定された。明日バイクカテゴリーはスペシャルステージではなく舗装路を通ってアル・ドゥワディミへ向かう。元々ステージ7-8はサポートが得られない2日間のマラソンステージだったのだが、その後半ステージ8だけが決行されることに。

This article is a sponsored article by
''.