日本からは大城魁之輔、下田丈、鳥谷部晃太の3名が参戦するMXoN(モトクロス・オブ・ネイションズ)。今年はアメリカ・Red Budで開催されるこのモトクロスの国別対抗戦に、各国のエントリーが出揃ってきました。ここでどんなライダーが出場するのかおさらいしておきましょう
モトクロス・オブ・ネイションズは各国がその国出身の3人のライダーを選出し、「一番モトクロスが強い国」を決める年に一度のモトクロス版オリンピック。450ccのMXGP、250ccのMX2、排気量オープンのMX OPENの3クラスにライダーが一人ずつエントリー。3クラスの成績の合計で国の順位が決まります。
さらにレースはMX2+MXGP、MXGP+MX OPEN、MX OPEN+MX2という、各レース、クラス混走で行われるのもネイションズの醍醐味と言えるでしょう。
日本は2003年に成田亮、増田一将、熱田孝高のチームで過去最高順位タイである6位を記録。しかし次第に参加国も増えてきて、ここ10年ほどは予選通過も危うい状況が続いていました(前回日本が参加した2019年は29位で予選敗退)。
オーストラリアは下田のライバル、ローレンス兄弟
オーストラリアからはもちろん、ジェットとハンターのローレンス兄弟が参戦。まさに今AMA MXにて、下田丈選手とタイトル争いを繰り広げているライダーたちです。ジェットは450ccに乗りMX OPEN、ハンターがMX2、そしてMXGPにはミッチェル・エヴァンスが決定。チームオージーはAMAのTeam HRC、MXGPのTeam HRCの混合チームになりました。
Jett Lawrence | MX OPEN | Honda |
Hunter Lawrence | MX2 | Honda |
Mitchell Evans | MXGP | Honda |
GP王者カイローリを含むイタリアチーム
そして昨年の優勝チームであるイタリアには去年MXGPを退いたばかりのこの人。MXGPでV9を達成したアントニオ・カイローリ。チームメイトには昨年のメンバーであるガダニーニとアンドレア・アダモ。
Mattia Guadagnini | MX OPEN | GasGas |
Andrea Adamo | MX2 | GasGas |
Antonio Cairoli | MXGP | KTM |
フランスも強豪揃い
フランスからはAMAで活躍するマービン・ムスキャンが、なんと250に。そしてディラン・フェランディス。さらにMXGPにて2021年にMX2チャンピオンを獲得したマキシム・ルノー。ルノーはMXGPクラスへのデビューイヤーである今年すでに優勝も経験し、ランキング5位に位置しています。
なお、ムスキャン、フェランディスはともにネイションズ優勝経験あり。
Dylan Ferrandis | MX OPEN | Yamaha |
Marvin Musquin | MX2 | KTM |
Maxime Renaux | MXGP | Yamaha |
エバーツ3世にも注目、ベルギー
モトクロス世界選手権にて歴代最多である10回のチャンピオンを獲得したステファン・エバーツの息子であるリアム・エバーツが昨年に引き続きベルギー代表としてエントリー。
リアムは今年18歳。今シーズンからMX2にフル参戦しており、現在のランキングは10位。なお、去年のネイションズではMX2で4位に入っています。なお、MXGPクラスのヤーゴ・ギアーツは現在マックス・ビアーレと2pt差で世界戦MX2のチャンピオン争いをしている強者。ランキングから言ったらこのギアーツがエースといったところでしょうか。MX OPENには2013年にネイションズで優勝した時のメンバーでもあるベテランBetaライダーのジェレミー・ファンホルベークの名前もあって、さすがモトクロス王国、層が厚いです。
Jeremy Van Horebeek | MX OPEN | Beta |
Liam Everts | MX2 | KTM |
Jago Geerts | MXGP | Yamaha |
AMA 450MXのチャンピオン候補が共闘! チームアメリカも出揃う
そして21日(日)にはネイションズ最多優勝国であるアメリカもチーム体制を発表。現在AMA MXの450クラスでチャンピオン争いをしているイーライ・トマックとチェイス・セクストン。さらに250クラスで徐々に調子を上げてきているジャスティン・クーパーという超強力布陣!
Chase Sexton | MX OPEN | Honda |
Justin Cooper | MX2 | Yamaha |
Eli Tomac | MXGP | Yamaha |
すでにアメリカで十分な実績を出している下田丈が初めてネイションズに参戦。大城、鳥谷部とともにこの大舞台でも大暴れし、日本チームに過去最高の成績をもたらしてくれることを期待せざるを得ません。
その他の国のメンバーは以下のリンクから!