埼玉県所沢市の関越自動車道所沢インターからすぐの立地にオフロードバイク専門店「ビバーク所沢 × Strada」が開店。同店は東京都府中市にあったオフロードの名店モトショップストラーダの店長渡辺氏が店長となったことで注目を集めている
オフ走行やツーリング帰りに寄りたい、充実の施設
ビバーク所沢 × Stradaのコンセプトはオーナーのバトン大塚氏が自らオフロードバイクユーザーとして利用したい夢のバイク屋を形にしたもの。コースや林道で遊んできたバイクを汚れたまま持ち込み、洗車ができ、さらには店長の渡辺氏に作業をお任せしてメンテナンスまでお願いできるバイクショップ。ディーラー制の巨大なバイクショップが多くなるにつれ、ユーザーとの距離が親密なフットワークの軽いショップが少なくなってしまっている昨今、昔ならではの「バイク好き」の溜まり場を作りたいという思いが形になった。
洗車場は洗い放題で500円。ユーザーに開放するメンテナンスレーンが2台分あってエアブロワーなどの工具も充実している。モトクロスを楽しんだあとに、さっとここで後片付けを済ませられればとても便利だ。
Stradaゆずりの空冷エンジンマシンが多数揃う
モトショップストラーダといえばXR系のオフロードバイクに特に詳しく、後年はCRF230F/XR230のスペシャルショップとして名を馳せたものだが、この新店舗でも最新の空冷エンジンマシンをすでに何種類か仕入れている。
こちらはインドネシアで販売されているCRF150L。外観はCRF250Lを踏襲しているが空冷4スト150ccエンジンが搭載されている21−18インチタイヤのフルサイズモデルで、コンセプト的にはXR230などに近い。250ccクラスよりもこぶりなところが日本人にもジャストフィット。オフロード遊びを始められるナンバーつきの車両としてグー。
アフリカツインを小さくしたようなCRF190SUNDIRO。スタイリッシュかつツーリング向けに仕立てられていて、はじめてのツーリングバイクにうってつけ。
Beta RR4T 125LCは、フルサイズの4スト125ccマシン。保険のコスト安がうれしいピンクナンバーで本格オフロードが楽しめる。飽きたらレーシングマシンのRR2Tへどうぞ。
トライアルに造詣の深い渡辺氏らしくTRRS XTRACK RR-E 250が入荷。トレール車らしい車体まわりに本格トライアル用のエンジンを装備。究極の山遊びマシン。
ベルギーの振興モーターサイクルブランド、BULLITのLengend125。街乗りバイクも、もちろん取り扱う。
ビバーク所沢 × ストラーダ
住所:埼玉県所沢市坂之下296
オープン:7月8日
東所沢駅からバスで10分、所沢インターから5分。駐車場有
https://www.bivouac-strada.com/
ジャンキー稲垣の編集長コラム
ここビバーク所沢 × Stradaのオーナー大塚氏は、元ダートスポーツ編集部員の経歴があってじつは僕の大先輩。エアガンメーカー「ガンスミスバトン」で財を成し、バイク業界に凱旋したわけだけど、大塚氏いわく「エアガンで商売している以上、会社の倉庫でバイク整備したりしていると働いている社員達に肩身が狭かった。これからはバイク屋になるから、堂々とバイクを楽しめるってわけ」とのこと。自分が楽しいことをビジネスにすればきっとうまく行く、そんな精神を形にしたところがステキだと思った。元上司だからっていうんじゃなくて、お世辞抜きでいいお店ですハイ。
んで、こちらのCRF190SUNDIROはおそらく日本初輸入とのことだけど、これがまたがってみると思わず欲しくなってしまう出来映え。身長180cmの稲垣でべったりの足着きなんだけど、シートの幅がお尻がはみ出ないぐらい広くてロングライドでも疲れなさそう。見た目もイイし、通勤・ツーリング両方に使えるマルチマシンを探しているならお勧めしたい一台だった。