新型のYZ125が発表されたとき、これは買わないといけなやつだ、と思っていたOff1編集部。なんせ、これまでレース会場や試乗会などで親しくしてきたヤマハYZチームの渾身の作品だから。私情をたっぷり挟んだお買いもので、新車購入してから毎週のように乗っている。なぜ記事にしなかったのかって? いやぁ、ちょっと乗るのに忙しすぎまして…
はよ無償修理に持って行けよ…
実は、このYZ、乗っていく内にシフトがなんか調子わるくなっていて、何か下手をやらかしてしまったかなと思っていた。1年目からクランク割らなきゃいけないとかしんどいわー…とか思ってたんだけど、どうやらこの無償修理で治りそうな気配。だが、このギヤのことをSNSで相談すると、北村さんが手をあげてくれた。
このクラッチマスターこそ、北村さんだ。この原稿、できれば読んでいただきたい。ちょっとクレイジーな感じなんで。
僕が無償修理すればなおると思うんだけど、と言うと「いいからリテーナーいれてみてくださいよ」と言うので、ほいほいと入れてみた。
これが、インストールしたリテーナー。通常、ボルトだけで止まっているここのプレートに、リテーナーを噛ますことで、クラッチのシステム自体がきっかりまっすぐ動くようになる。精度が出るので、クラッチ板も並行に動くようになり、結果的にクラッチがいつも同じところで切れるようになるというわけだ。クラッチは、精密に見ると、いつも少しずつ違うトコロでつながってんだって。知ってた? メーカー側は、これを問題の無い公差として扱う。北村さんは、それを許さないというわけです。はい。