2018年に発表された、ヤマハの電動トライアルバイクTY-Eがトライアル世界選手権の電動バイククラスに挑戦していたのは記憶に新しいところ。2021年の11月には、2022年から電動バイクがトライアル世界選手権のすべてのクラスで認められることがFIMより発表されており、2022年3月22日に発表されたFIMのリリースにもこの点が明記されている。これに呼応する形で、このたびのTY-E2.0が発表されたことになるわけだ。
YAMAHA
TY-E2.0
前モデルからは、がらっと未来的なエクステリアに進化。フレームは、コンポジット材によるモノコックフレームを使用しており、従来よりも低重心化が進んでいるとのこと。また、前モデルにもクラッチが搭載されていることは公表されていたが、クラッチやフライホイールなどのメカニズムと、微妙なグリップの変化を読み取る電動モーター制御の組み合わせでトラクション性能を向上したという。
もちろん、6月以降、FIMトライアル世界選手権への参戦を計画し、前モデル同様に開発ライダーも務める黒山健一選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)の出場を予定しているとのこと。
高出力密度の大容量バッテリーを新開発。前モデル比で約2.5倍の容量を達成しながら、重量は約20%増に抑えたとの報。
全長×全幅×全高 | 2,003mm×830mm×1,130mm | |
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軸間距離 | 1,310mm | |
最低地上高 | 340mm | |
車両重量 | 70㎏以上 | |
原動機種類 | 交流同期電動機 | |
駆動用バッテリー種類 | リチウムイオン電池 | |
クラッチ形式 | 油圧, 湿式, 多板 | |
フレーム形式 | CFRPモノコック |