みなさん、知ってますか? ハーレーって、ウインカーが自動で消えるんですよ。あと携帯からBluetoothで音楽流せるんです。というわけで噂のパンアメリカに乗ってきました! 最近ハーレーさんのお仕事がとても多いので、実は結構楽しみにしていたのです。そもそも我々オフロードフリークからすると、アメリカってオフロード天国だという認識なんですけど、なんでアメリカのバイクメーカーの代表とも言えるハーレーがアドベンチャーを出していなかったんだって話ですよね。そう考えるとこのパンアメリカ、出るべくして出た、とも言えるのではないでしょうか。

車重258kgでオフロードは走れるのか・・・!?

画像1: 車重258kgでオフロードは走れるのか・・・!?

まぁ梅雨ですからね。わかってました。こうなることは。

最初に某オフロードスポットに着いたらまさかの土砂降り。数時間はやみそうになかったので、大雨の中1時間かけて移動して、ロケ地に着いたらなんとか快晴。だけど路面コンディションはヌタヌタでした。コースに入るともう全く進まなくて、直線でもツルツルヌタヌタで何度も転びそうになりながら必死に離脱する始末。

だけど移動路ならなんとかかんとか走れました。

普段は100kgくらいのエンデューロレーサーばかり乗っている僕ですが、一応こんなお仕事させてもらっていますので、アフリカツインとか、Vストロームとか、テネレとか、KTMのアドベンチャーとかGSとかで色んなオフロードコースを走っていますので、その辺と比較しながら感想を述べていこうと思います。

画像2: 車重258kgでオフロードは走れるのか・・・!?

重さは数値上258kgとなっていまして、Vストローム1050XTと同じくらいでしょうか。アドベンチャーモデルとしてはちょっと重い方だと思うんですけど、跨って、スタンドを外してしまうと、驚くほど軽く感じます。

画像3: 車重258kgでオフロードは走れるのか・・・!?

実際こんなに傾斜ないんですけど、まぁちょっとくらいなら登れます。最低地上高が175mmということでオフロードバイクとしては割と致命的な数字。だけど細身なのと、エンジンガードがかなりしっかりしているので、なんとか走れますね。

これはオンロードを走った時に感じたことなのですが、曲がっている時にリアに感じるトラクションがすごいんです。なんでしょう、ちょっとリア下りなディメンションなのかも。なのでかなりリアタイヤのグリップを感じて安心してコーナリングできます。

画像4: 車重258kgでオフロードは走れるのか・・・!?

オフロードバイクとして見ると、ちょっと気になるのはまず、上の写真のココの部分。ここがすごくツルツルしていて、膝がグリップしないんです。スタンディングで、ちょっと膝を入れてあげて踏ん張ろうとすると、なかなかしんどいですね。

画像5: 車重258kgでオフロードは走れるのか・・・!?

あとリアシート。このくらいならいいのですが、もう少しお尻を引くと、タンデムシートにお尻が綺麗に乗っかっちゃうんです。高速道路とかをずっと巡航していて、姿勢を変えたい時なんかはこれが最高なんですが(笑)、オフロードではちょっと辛いですよね。やりませんが、もしフープスとかやるとお尻がバンバンとシートに突き上げられると思います。やりませんが。

総評としては、KTMのアドベンチャーやテネレのように、オフロードコースを走るようなバイクではない、と言ってしまって良いと思います。1250ccですから、そもそも純粋に比較対象となるモデルは1290アドベンチャーとなるのですが、オフロード性能に限った話をしてしまうと、KTMに軍配が上がります。やはりVツインエンジンなので数字上の重量はあります。オンロードで乗っている分にはほとんど感じませんが、オフロードだとフロントが滑った時などに回復しきれない重さです。

さらにタイヤも19-17インチですので、21-18のモデルに比べるとやはりオフロード性能は落ちますよね。とはいえほとんどロードバイクのVストロームに比べると、アドベンチャー色は強く、ハーレーらしい作りの細かさや、気遣いは感じることができます。

例えば工事中の砂利道やキャンプ場の整地されたダート、草むら程度でしたら、このタイヤと車重でも何も問題ないし、純粋なロードバイクに比べれば快適とすら言えるものでしょうから、ハーレーの新開発Vツインエンジンを堪能できるアドベンチャーモデル、としてオンロード8のオフロード2くらいの比率で楽しむのは、大いにアリなのではないかと!

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