今年は全日本モトクロスやG-NETなどとスケジュールが被ることでライバルである渡辺学、鈴木健二がともにフル参戦できないJNCCは、大きなトラブルさえなければ馬場大貴のチャンピオンは揺るぎないものと見られていた。しかし蓋を開けてみれば第1戦、得意な阪下で渡辺に打ち勝ち、さらに第2戦、広島で鈴木に勝ち、そしてそして、第3戦、鈴蘭でも鈴木を下して開幕3連勝を成し遂げた。フル参戦かどうかなど関係ない。そんな事情がなくても「実力で獲る」と言わんばかりに馬場の勢いは止まらない!
悪天で難易度が爆上がり
ヌタヌタ&ガレガレ、本気の鈴蘭が牙を剥く
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鈴蘭高原スキー場はすでにスキー場としては廃棄されており、年に一度、このJNCC大会の時だけ、この飛騨高山の山奥に大勢の人が集まる。そのためコースは荒れ放題。今やJNCCコースの中でも随一と言われる難易度になっている。そして今回は土曜日の夜から降り始めた雨の影響でさらにコースはぐちゃぐちゃに…。
![画像2: 悪天で難易度が爆上がり ヌタヌタ&ガレガレ、本気の鈴蘭が牙を剥く](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2021/05/18/5d76d0f4c54786c4c6fa848f7d08cd8a8c523143_xlarge.jpg)
COMP-AAクラスのスタートで先頭を引いたのは、神馬匠、続いて馬場、その後ろには小林雅裕や齋藤祐太朗の姿が見える。鈴木健二は、後方のゼッケン3だ。
![画像3: 悪天で難易度が爆上がり ヌタヌタ&ガレガレ、本気の鈴蘭が牙を剥く](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2021/05/18/a3c85009d2f09b7559eeaf51b7c8703f845c407b_xlarge.jpg)
レースは、最初から馬場が支配していた。1周目こそ鈴木が秒差で後ろにつけていたが、鈴木が視界不良を訴え、ゴーグルのレンズを変えている間に順位を落とすと、馬場の独壇場となっていった。