4大メーカーが集合するここ日本においては、モトクロッサーの開発も日本で進む…もちろん、昨今はその限りで無くなっているのだが、日本のトップチームのマシン作りは世界に名だたるクオリティであることは疑いがない。まずは、今季のヤマハファクトリーチームから2台を紹介しよう。
YAMAHA YZ450FM 富田俊樹車
全日本モトクロスの中でも、現在ファクトリーマシンとしての称号をつけているのは、実はヤマハとカワサキだけだ。市販車のYZ450Fに対して、ファクトリーの称号「M」が付属する。モデルサイクルからすると、このシーズンにYZ450Fがフルモデルチェンジする時期で、通例であればその先行型がお目見えするものだが、今回は現れなかった。当然ながら、その点についてヤマハ側としてはノーコメント。ただ、今シーズンはこのマシンで継続して戦い続けることは断言できるとのことだ。
基本的には、20年とコンセプトは変わらない。スタンダードより、サスペンションとのバランスをとりながら、吸収感を向上させるものだとのこと。トップスピードよりも、コースタフネスを重視。
フレームの刻印は、OWから始まる開発コードが記されており、量産車とは違うフレーム。
19年の岡野聖車と同様のOW03が刻まれており、21年も熟成型である。