モトクロス大国であるアメリカ、そして世界グランプリを持つ欧州において、活躍できる日本人がいなくなって久しい年が続いた。興行的に最高峰のAMAスーパークロスでは、成田亮の3位表彰台を最後としていたが、2020年を境に時代は変わろうとしている。現18歳、AMAのプロクラスで活動する、下田丈の台頭だ。甘いマスクに、すらっとした長身、世界を狙えるポジションで戦う下田の2021年現在をまとめてみよう。

ポイント7「実は学業も両立、今年は大学へ」

モトクロスのプロライダーは、学業には目もくれず一心不乱に子供時代から練習しまくるもの。AMAのプロを目指す場合は、オンラインスクールを受講しながら義務教育にとどめる者が多い。アメリカの場合、日本の9年より長く、「K-12」と呼ばれる12年のカリキュラムを受ける必要がある(飛び級があるので、実際には短縮が可能だ)。下田によれば、そのK-12も途中になっている者も多いそうだが、下田は実はこの2021年に大学へ進学する希望を出している。

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「勉強、好きなんですよ。結構、マジにやってます。ヒストリーは苦手で、数学とか理科が得意です。ポリティクスとか、エコノミーも好き。本当は、2020年の末に考えなくちゃいけなかったんですが、プロサーキットとの契約が大事だったので進学のことを考える余裕がなかったんですよね。

画像: 勉強してる写真なんてないので…2016年撮、自宅のプールであそぶ下田

勉強してる写真なんてないので…2016年撮、自宅のプールであそぶ下田

僕は、何をやりたいのかはまだ決まっていないんです。でも、このあとちゃんと決めなくちゃ」と下田。モトクロスのプロ活動が忙しいことから、大学のカリキュラムもオンラインになるのだろうが、修士をとっておきたいのだと。「お母さんは、建築士がいいんじゃないかって言ってるんですけどね」とのこと。

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