新型コロナウイルスの影響で結局全4戦と、例年の半分程度のレース数になった全日本モトクロスが、閉幕した。今年は第3戦までにそれぞれのクラスでポイントランキングにおいて抜きん出ているライダーがいた。IA2は前年度チャンピオンであり、クラス唯一のファクトリーライダー横山遥希がヒート1でチャンピオンを決定するというシーズンだったが、その展開は劇的なものであった。
世界を見据える若手、横山遥希がIA2クラスを圧倒
![画像1: 世界を見据える若手、横山遥希がIA2クラスを圧倒](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/12/03/11e905ecf5d6b44c536e18fdb64ae0a02ce4f940_xlarge.jpg)
まずは今年から川崎重工が運営するレーシングチーム「Team Kawasaki R&D」より、唯一のIA2クラスにおけるファクトリーライダーとなった横山遥希が、ヒート1で魅せた。
![画像2: 世界を見据える若手、横山遥希がIA2クラスを圧倒](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/12/03/e835041181ba542df2b58bdbc39e983a6cf3c4da_xlarge.jpg)
今シーズン、開幕戦のヒート1以外全勝できており、ランキングトップの横山。ここでもスタートを見事成功させ、1コーナーを3番手で立ち上がった。ランキング2位の大城魁之輔に31ポイントもの大差をつけている横山は、3位以内のフィニッシュでチャンピオンが確定する。このヒート1であっさりチャンピオンを決めてしまうかに思われた。しかし……