スーパークロスも、いよいよ終盤。SLC(ソルトレイクシティ)におけるリジュームから、下田丈の参戦するイーストラウンドは早くも4戦目を迎えている。3日後には、最終戦として東西エリアの混合である「シュートアウト」が待ち受けている。同世代のジェット・ローレンスや、強豪オースティン・フォークナーらとの激戦が今から楽しみなところ。

最高の予選!

クオリファイの2回目では、大きな転倒を喫してしまうものの、4番手タイムでの予選通過を達成した下田。さらに、トップのシェーン・マケラスから1.25秒落ちと相当な期待が持たれるところ。ヒートレースも、懸念されていたスタートを弱冠アウトぎみに膨らみつつも、2番手で立ち上がると、マケラスを追う展開に。3番手、ジャレク・スウォルともリードを充分に広げて2位でフィニッシュ。特に序盤のキレがよく、この数戦の下田からさらに一歩先へ進んだ感さえ感じる。

画像: 写真はタンパラウンドより

写真はタンパラウンドより

コースはこれまでのSLCからまた大きく変更されて、スタートはスタジアムの全長を使う形だ。

スタートは上々、実力が試される展開に

スタートはイン側7番手をチョイス。一人アウト側には、スウォル、一人おいてマケラス、チームメイトでタイトルを争うチェイス・セクストンが控える形。下田は前戦にて、コーナーの中でイン側へ寄っていく必要がある、アウトへはらんではダメという言葉を残していたが、このラウンドではイン側で少し吞まれ気味になってしまった。

画像1: スタートは上々、実力が試される展開に
画像2: スタートは上々、実力が試される展開に

とはいうものの、オープニングラップのさばきはよく、7番手で2周目へ。序盤に5番手まで浮上するものの、この時点で前を走るニコルス、ブラウン達とは7秒ほどのリードを許してしまっていた。残り5分時点で、ブラウンがタレたかニコルス3番手へ浮上、下田とブラウンの差は5秒程度で推移するものの、下田も段々と遅れがみえてくる。コースはかなり荒れているようで、フープスは下田をはじめ多くのライダーがスキミングで振られる状況。

ラスト2周、前を走るブラウンとの差は2秒台まで縮まり、おそらく下田の視界にもブラウンは捉えられていたのではないだろうか。ラストラップ、1.4秒差…しかしかなわず、下田はアトランタにつぐ2度目の5位をゲット。波乱の多かったSLCだが、ここにきてRd.16は静かな縦に長いラウンドに。

画像3: スタートは上々、実力が試される展開に

6位だった下田のランキングは、大きくこのレースを落としたスウォルと欠場のジェレミー・マーティンを抜き、4位に上昇。欠場しているガレット・マーチバンクス3位をぬいて、ルーキーシーズンをランキング3位で飾れる可能性が出てきた。

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