エンデューロモデルのスタンダードたる、EXCシリーズの21モデルが本国オーストリアでついにリリースされた。ディテールは6月22日以降との報。ひとまず、その概観をお届けしよう。
KTM
300EXC
EXCシリーズのフルモデルチェンジは、2020モデル。TPIを継続し、各部に手が入って熟成の極みとしてマーケットイン。この2021モデルは、マイナーチェンジとなるものの、ルックは2019→2020モデル時点よりも、インパクトのある変更がされている。見ての通り、グレーをオレンジに織り交ぜた。エアクリーナボックスはおそらくプラスチックごとカラーチェンジされているものだろう。
ちなみに…KTMが発したリリースにおいて、もっともフィーチャーされていたのが、じつは300EXCだ。エンデューロGPから手を引き、WESSを追いかけるKTMにとって、特にエンデューロマシンの「ハイエンド」とされるのは、当然なのかもしれない。言及されているのは、フロントサスペンションへのプリロードアジャスター追加。KTMはシックスデイズモデルなどで以前からプリロードアジャスターを採用している。特に走行毎にシチュエーションの変わるエンデューロモデルにおける特徴と言えるだろうか。ヒルクライムや、下りの数によって、マシンの姿勢を変更するには最適解だろう。
チャンバーの補強にあたる、リブも継続。セルオンリーの仕様だが、クランクケースに変更はないため、キックの追加も容易だろう。
アクションフォトも、エルズベルグを彷彿させるモノだ。
なお、150EXCのピストン、450/500EXCはシフトロッカーを新設計したとの報。KTMのマイナーチェンジは、隅々まで手が入っていることが多く、今回もさらなる熟成が期待されるところ。