ダート向けに開発されたバイクではないのに、ちゃんとダートも走れる

画像1: ダート向けに開発されたバイクではないのに、ちゃんとダートも走れる

兄貴分である790アドベンチャー、特に「R」モデルはベテラン勢もとまどう凶暴な「ラリーモード」を備えたスーパーマシンだ。クラス随一のダート向けに仕立てられたサスペンション、当然タイヤは前後21-18インチと、純然たるオフロードスペック。

画像: コンチネンタルの、アドベンチャー向けタイヤを装着

コンチネンタルの、アドベンチャー向けタイヤを装着

しかし390アドベンチャーのタイヤは19-17インチで、そもそもオートバイとしての主旨が違うのだろう。「もし、ダカールが排気量制限がまだ800ccだったら」なんて空想を思い起こさせる790アドベンチャーとは、かけ離れたものだ。ホイールもキャストでロード寄りのセッティング。だが、前述したとおりのヒラヒラな車体とパワフルなエンジンは、ソレ向きではないとわかっていても、僕らダートヘッズを土の上に誘う。

画像2: ダート向けに開発されたバイクではないのに、ちゃんとダートも走れる

ちょっと手強いだろうか、と思いきやフラットダートであれば、この390アドベンチャーは「ライディングをちゃんと楽しめるのだ」と言えるものだった。ABSはオンとオフロード向けをチョイスできるのだが、オフロードモードなら「ダートでABSも、悪くないな」と思える出来映え。少し攻めないと、ABSを感じることすらない。MTCとメーカーが名付けたトラクションコントロールは強度を選べないが、かなり強め。とはいうものの、ちょっとした上りで登れないなんてことは、起こりえない。タイヤをブレイクさせようとすると難しいが、グリップ走行なら充分に楽しめるものだ。

そもそも390の軽さをもってすれば、アドベンチャー車両とはいえど、僕レベルの腕前でダートでバイクを「振り回した気に」させてくれるくらいの懐がある。

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