快挙、下田丈がスーパークロスで5位
デビュー3戦目にして抜群の追い上げ

全米のプロが競うAMAスーパークロスRd.9アトランタ、デビュー3戦目にして下田丈が5位を獲得。スタート12番手からの追い上げの展開をものにした。ランキングも7位へジャンプアップ。

下田、当面の目標を速くも達成

5位という順位は、デビュー前に下田が目標にしていたもの。昨年のプロデビューから、プロレースを3戦、そしてオフシーズンに大幅にアップデートされたスキルとスピードをもって、自らが「いける」と踏んでいた順位だ。

開幕戦を終えて、自分の立ち位置を確認できた下田は「5位はまだ、難しいかもしれない」ともコメントしていたが、このアトランタでのレースはまだ上にいける余裕を感じさせるもの。スタート12番手でくるしい立ち上がりを強いられたが、早めに10番手へポジションアップ。じわじわと前のライダーを一人ずつかわしていく。Rd8でも、スタートで前方にいた同世代ジャレク・スウォルが、8番手で第2集団から遅れ始めていた中盤、下田はこれを早めに片付けて8番手へ。これ以上は難しいかと思われていたところ、3番手だったジェレミー・マーティンが転倒で後退。これで7番手へアップした下田。後半、さらに前を狙う下田はエンツォ・ロペスをパスしたあと、5番手を狙いに。

トップ集団から20秒離れて第二集団を率いていた5番手、ガレット・マーチバンクスは下田がアマチュア選手権を戦っていた時代に、2年ほど上でデビューしたライダー。鳴り物入りでプロサーキットカワサキからプロデビュー、今季は調子がよくあわよくば表彰台の一角を狙える成績を出しているのだが、下田はマーチバンクスをおいつめたあげく、アグレッシブにイン側を制してマーチバンクスを抜き去った。

ベストラップこそ出ていない下田だが、レース展開を制しての堂々初5位。シーズンはまだはじまったばかりで、期待がかかる!!