ボクシングでは、日本国内でチャンピオンを獲ると世界の前に東洋太平洋があるように、エンデューロでも日本の次は世界の前にアジアがあるのではないか。今回は台湾で開催された亀山ハードエンデューロ2020に挑戦した3人の侍のお話。
日本人から、東洋太平洋チャンピオンが生まれましたよ!
台湾のセレブが集う山、亀山はまさにオフロード天国
日本から飛行機で約3〜4時間、台湾は思った以上に身近な「海外」だ。2018年、2019年と連続して日野ハードエンデューロに来日してくれた杜中豪と、その時に架け橋となってくれた竹内氏が今回の参戦を全面的にサポートしてくれた。
このレースには日本からだけでなく韓国からのトップライダーが参戦しており、実質的にアジア・ハードエンデューロ・チャンピオンシップとも呼べるものだった。(※中国のライダーも参戦する予定だったが、今回はコロナウィルスの影響で参加できず)ちなみに昨年は日本から高橋博と栗田武が参戦しており、高橋が2位という成績を残している。
空港からMRTで数駅、林口というベッドタウンにレース会場となる亀山がある。ここは完全に私有地で、近隣のオフロードライダーたちが共同で管理し、ハードエンデューロ遊びに使用しているのだという。以前はもっと簡単なコース設定だったのだが、日野ハードエンデューロのコースに衝撃を受けた杜が「もっと難しくしてもいいんだ!」と開拓、現在はG-NETに匹敵する難コースに仕上がっていた。
当然、毎週そこで練習している台湾のライダーたちも着々とレベルアップしている。