2008年にチュニジアで第1回大会が開催された、このBMWインターナショナルGSトロフィ。以来、2010年南アフリカ、2012年パタゴニア、2014年カナダ、2016年東南アジア、2018年モンゴルと、2年毎の開催が続き、今年はニュージランドが舞台となっている。日程は2月9~16日だ。
3名の日本代表
世界各国で参加選手の選考会が行われ、それを勝ち抜いた3名のライダーがナショナルチームとして参加資格を得る。今年は22チーム(近隣国合同チームと2つの女性代表チームを含む)が参加。日本からは、寺尾義明、君島真一、上田直の3選手が難関を突破して代表出場を果たしている。各チームには、ジャーナリスト1名が同行してその活躍をレポートする仕組みで、今回はこの分野の対一人者である松井勉氏が帯同している。
個性的なライダーたち
2014年カナダ大会に代表選手として参加、2018年モンゴルにもチームに帯同して参加した水谷太郎氏(ツアラテックジャパン代表)は、今年の代表チームの国内トレーニングにもアドバイザーとして参加した。「とても期待できるメンバーです。上田さんはハードエンデューロライダーで、しかも、カザフスタンを始め中央アジアを広くツーリングした経験もある"スタン系"の冒険野郎。英語が堪能なのも、トロフィでは強味です。君島さんはバイク歴3年と経験は浅いですが、体力抜群。寺尾さんはトライアル系のライディングが得意。それぞれの特技を上手に発揮すれば上位も狙える」と話す。
即応力がカギだ
インターナショナルGSトロフィでは、毎日数百キロを走行しながら、2~3のテストをこなし、その合計ポイントを競うシステム。テストは、トライアル的なライディング、体力、アウトドアでのサバイバル能力、コミュニケ―ション能力など、さまざまなタスクが用意され、しかもすべて実施直前に現場で内容が発表される。「だからどんなタスクにも対応できる適応力。そしてチームワークが大切。どんな時でも楽しんで、思い切ってチャレンジする姿勢が好成績のカギです」と水谷氏は続ける。
オフィシャルホームページに各チームが投稿した写真への「いいね=VOTE」数がポイントになるテストもある。これは表現力、発信力を試すタスクだ。ぜひ定期的にホームページをチェックして、チームジャパンを応援しよう!