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ホンダの調子がよければ、KTM陣営もスパートをかける。ナビゲーションの難しいダカールラリーにおいて、誰も走っていない先頭スタートを切るのはなかなかリスキーなことだ。だが、リードを拡大され続けるのも危険。だから、ラリーの序盤は大勢が動かない。確実に、一定以上のペースでトップを逃さないことが重要だ。

画像1: シーソーゲーム、KTMのプライスがステージ5を優勝。だが、しかし…
画像2: シーソーゲーム、KTMのプライスがステージ5を優勝。だが、しかし…

PHOTO/RALLYZONE

トビー・プライスがステージ5を席巻

ステージ5の中盤から、アラビア砂漠は牙をむき始め、明日のステージ6にはSSはすべて砂漠になる。ステージ5の難易度も高かったが、続くステージ6もトップで走るにはリスクが大きい。だが、昨年の覇者トビー・プライスは、ここまでのビハインドを挽回にかかり、ステージ5を席巻した。総合トップを走るリッキー・ブラベックとの12分の差を9分までつめ、総合2番手へ割って入る活躍。

画像: トビー・プライスがステージ5を席巻
画像: リッキー・ブラベックは、トップを堅持。2番手のトビーに9分のアドバンテージを保つ。

リッキー・ブラベックは、トップを堅持。2番手のトビーに9分のアドバンテージを保つ。

対して、ホンダ勢が落ち着いたペース配分で、総合3番手にケビン・ベナバイズ、5番手にイグナシオ・コルネオ。ここまでは、トップのリッキーから20分ほどに固まっている状態だ。

画像: ケビン・ベナバイズも好調が続く。

ケビン・ベナバイズも好調が続く。

想定外に転がり始めたのは、KTMのほうだ。ベテランであるサム・サンダーランドがこのステージ5でクラッシュして離脱。背中と肩を負傷、KTMのマネージャーであるジョルディ・ビラドムによれば、“TOO SERIOUS”なものではない、とのこと。トビー以下のKTM勢はマティアス・ウォークナーで、トップから30分離れた6番手に位置する。

画像: KTMファクトリーに所属する、ケビン・ベナバイズの弟、ルチアーノ・ベナバイズ。現在8番手。

KTMファクトリーに所属する、ケビン・ベナバイズの弟、ルチアーノ・ベナバイズ。現在8番手。

この日も、総合トップを維持したブラベックは、このステージ5についての自己評価も高い。「想像できないくらい寒い中でのスタートだった。ナチョ(※コルネオの愛称)と共に走ったんだ。まだ2トップにいれることは、驚きだよ。明日、しっかりプッシュできるいい位置につけられたと思う」とコメントを残している。

ステージ5後、総合順位

19RICKY BRABECMONSTER ENERGY HONDA TEAM 202019H 07' 19''
21TOBY PRICERED BULL KTM FACTORY TEAM19H 16' 25''
  • 00H 09' 06''
00H 02' 00''
37KEVIN BENAVIDESMONSTER ENERGY HONDA TEAM 202019H 18' 51''
  • 00H 11' 32''
45PABLO QUINTANILLAROCKSTAR ENERGY HUSQVARNA FACTORY RACING19H 23' 20''
  • 00H 16' 01''
517JOSE IGNACIO CORNEJO FLORIMOMONSTER ENERGY HONDA TEAM 202019H 27' 44''
  • 00H 20' 25''
00H 01' 00''
62MATTHIAS WALKNERRED BULL KTM FACTORY TEAM19H 38' 13''
  • 00H 30' 54''
712JOAN BARREDA BORTMONSTER ENERGY HONDA TEAM 202019H 38' 43''
  • 00H 31' 24''
816LUCIANO BENAVIDESRED BULL KTM FACTORY TEAM19H 41' 19''
  • 00H 34' 00''
959SKYLER HOWESKLYMCIW RACING19H 57' 06''
  • 00H 49' 47''
1019STEFAN SVITKOSLOVNAFT RALLY TEAM20H 04' 12''
  • 00H 56' 53''

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