スタートの大失敗

エルズベルグロデオでしてはならないことは、スタートに出遅れることだ。蟻地獄のように待ち構える最初のセクションで、渋滞にまきこまれるとここで5分以上をロスすることになる。

画像1: スタートの大失敗

#164の黄色いウエアが石戸谷。見事に出遅れてしまっている…。石戸谷のヘルメットカメラビューで見て見よう。

画像: 2019年エルズベルグロデオ、石戸谷蓮コメンタリー入り。スタートシーンから再生 youtu.be

2019年エルズベルグロデオ、石戸谷蓮コメンタリー入り。スタートシーンから再生

youtu.be

石戸谷のコメントも入っている映像だが、これは…ちょっとひどい。ともかく、グレーゾーンの多いレースだが、タイミングがまったくわからない…。

画像2: スタートの大失敗

ここまで出遅れると、スタートしてすぐのセクションでこうなる(左下、黄色ウエアが石戸谷)。4列目の最後尾近くだから、おおよそ前に200台いる状態で、石戸谷はレースを進めることになるわけだ。田中の2011年はそれでも前に出て完走したのだが、これは並大抵のことではない。

画像3: スタートの大失敗

さらにレースを進めると、こんな渋滞状態が連続する。こんなの…どうやって進めと…。目前に見えるのはゼッケン77だから、2列目スタートのライダーだ。これでも、石戸谷は切り抜けてだいぶ前にやってきたと言える。

画像: 2019年エルズベルグロデオ、石戸谷蓮コメンタリー入り。渋滞シーンから youtu.be

2019年エルズベルグロデオ、石戸谷蓮コメンタリー入り。渋滞シーンから

youtu.be

エルズベルグロデオの制限時間は4時間。2時間ほどで石戸谷はCP9まで到達。「でも、そこで1時間つぶしました。その前にもラインを塞がれて30分くらい時間をつぶしたり…1本道で塞がれるとどうにもならない」と言う。3時間30分の頃、石戸谷はようやく渋滞でどうにもならない地点を抜けた。そこからは、スイスイとチェックポイントをこなしていったが、時すでに遅し。タイムアウトしたときには、2018年よりも進めていない地点のCP12だった。

画像: レースを終えて、悔しがる石戸谷

レースを終えて、悔しがる石戸谷

「去年は、1年目だったこともあって、終わったときに楽しかったと思えました。今年は、悔しさが強いです。去年の反省を活かして、移動路も飛ばしたし、イメージ通りの走りができてました。でも、渋滞はどうにもならない。走ってない時間が90分はあったと思います。みんなエンジン止めて、ずっと待ってるんですよね。なんとか回り込もうともするんですけど。

最後の30分くらいで、しっかり攻めきったから、体はもう攣りそうです。まだ行けた。悔しいなぁ…。今回は、オフィシャルも厳しかったですし、ノーヘルプゾンーンも増えていて、条件が厳しくなっていました。

でも、いい感触は掴めました」と石戸谷は言う。展開は、2018年と変わらなかった。スタートに出遅れ、そして渋滞に巻き込まれて時間をロスしてしまう。ここからまずは抜け出さないと、前進できない。

This article is a sponsored article by
''.